ロマネスク建築の最高峰、ヴェズレーサント＝マドレーヌ大聖堂　みゅうパリブログ

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ロマネスク建築の最高峰、ヴェズレーサント＝マドレーヌ大聖堂

2018-08-04

フランスの最も美しい村のひとつでもあり、「ヴェズレーの教会と丘」の名でユネスコ世界遺産にも登録されている「ヴェズレー Vézelay」。ヴェズレーは電車駅がないため、個人では大変行きにくい場所のひとつです。

ヴェズレーの村は小さな丘の上にあり、なだらかな坂道を登っていくと、丘の頂上にサント＝マドレーヌ大聖堂があります。この大聖堂は
ダヴィンチ・コードで一躍有名になったイエスの伴侶ともいわれた聖女マグダラのマリアの聖地ともいえる「マリー・マドレーヌのための大聖堂」。地下聖堂クリプトには、聖遺物マグダラのマリアの遺骨が祭られており、巡礼者たちの聖地となりました。

聖なる地ヴェズレーはキリスト教の聖地であるスペインサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路出発地点でもあります。中世に聖地巡礼に向かう多くの巡礼者が訪れて祈りをささげた歴史的価値の高い場所。大聖堂に向かう坂道には巡礼路を現すホタテ貝のマークが埋め込まれています。

ちなみにフランスからは4つの都市、パリ、ル・ピュイ・アン・ヴレイ、アルル、そしてここヴェズレーがサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路の出発地として定められています。

大聖堂入り口にあるタンパン(tympan:入口上部にある半円形の部分)はロマネスク彫刻の最高傑作。

昇天後、キリストが聖霊となって使徒たちの前に降臨した「聖霊降臨」の図。救世主キリストの手から放たれている聖霊の光が12の使途たちに降り注いでいます。使途たちはこの精霊の光を浴びたことで、世界各国の異なる言葉を話せるようになったという奇跡が描かれています。使徒たちは世界中の言葉で世界にキリスト教を語り継いでいったのです。

教会内部はロマネスク建築とゴシック建築両方が見られます。柱の上にも聖書を題材とした細かな彫刻が多々あり、まるで美術館のような装飾です。

いまもなお巡礼者たちがあとをたたない聖地。ロマネスクの魅力をたっぷり感じましょう！

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(城)