-
パリのルーブル美術館から隠れた名品のご紹介です。
アンリ4世の妻でルイ13世の母であるマリー・ド・メディシスが、自らルーベンスに注文し、自身の生涯を描かせた連作の一枚。これはサン・ドニの大聖堂にて執り行われた王妃の戴冠式の場面です。
夫のアンリ4世がドイツに遠征する前に、マリー・ド・メディシスは国の統治を任されます。冠を渡すアンリ4世の存在感の薄さは、そう遠くない彼の死を暗示しているのでしょうか?
祝福の金のコインを降らせている天使以外は、当時の資料に基づいた実際の出席者が描かれています。
巨匠ルーベンスに描かせた「マリー・ド・メディシスの生涯」24枚の連作の中では、珍しく天使とか神様が少ないリアルな一枚です。
「マリー・ド・メディシスの生涯」は、リシュリュー翼三階、ルーベンスホールとも、マリー・ド・メディシスのギャラリーとも呼ばれる部屋にあります。
ぜひご覧ください。
(福)
*** 隠れた名品をたっぷり楽しみたい方におすすめのツアー ***
ルーブル美術館 隠れた名品 「マリー・ド・メディシスの生涯」ルーベンスによる24枚の連作より「王妃の戴冠」
2014-05-05
最新記事