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『パリブレスト』というお菓子。リング状のシュー生地に、モカ色のクリームが入っている、フランスのお菓子屋さんでよく見かける定番の1つ。ブレストはフランスの西、ブルターニュ地方に位置する港湾都市で、日本の横須賀市と姉妹都市の街。いったいパリとこのブレストがなぜお菓子の名前に?
パリから近郊線RER A線に乗って30分弱、メゾン・ラフィットというお城・馬・森に囲まれた優雅な街で、このお菓子が生まれました。1910年にパリーブレスト間を結ぶ自転車レースが開催され、これにあわせて記念スイーツとして、菓子職人ルイ・デュラン氏が考案。輪の形をしたシュー生地の上にはアーモンドスライスがふんだんに散りばめられ、横半分に切られたシューの間にプラリネクリームがたっぷり。“元祖パリ・ブレスト”には秘密のレシピがあるというので、出かけてきました。
“元祖パリ・ブレスト”
が・・・ 1人前(€4.20)は形が丸くない衝撃の事実。
※調べたところ、自転車のサドルの形だとか。サドル・・・にみえなくもない?
4人前(€22.50)からは、この様に車輪の形をしています。4人分といっても、6~8人で分けてもよいサイズ。
カットすると、シュー生地の間に丁寧に絞られたクリームがたっぷり。シューは日本のシュークリームと比べると、しっかりとした生地。クリームはカスタードクリームとモンブランのマロンクリームの中間くらいの食感で、かなりたっぷりと量があるので、厚みのあるシューと一緒に食べると口の中でちょうど具合がよくなります。さらに、上に散りばめられたアーモンドスライスのパリパリした食感がアクセントになって、ちゃんと存在感が。上にかかった粉砂糖も名脇役です。
スイーツも時代と共に進化していますが、昔から守られてきたレシピにホッとしたりもします。パリから30分、緑にあふれたメゾン・ラフィットの街で、のんびりお散歩をしてみてはいかがでしょうか?
Patisserie Durand et fils
9 Avenue de Longueil 78600 Maisons-Laffitte
火~金 08h30-13h30, 15h00-19h30
土 08h00-20h00 日 08h00-18h30 月曜定休
※お店の都合により、営業時間が変わることがあります。(鮎)
パリ近郊 スイーツ発祥の地へ
2014-03-18
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