ガラス職人ルネ・ラリックが手掛けたステンドグラスの教会 みゅうパリ ブログ記事ページ

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    ガラス職人ルネ・ラリックが手掛けたステンドグラスの教会


    2024-04-30

  • ルネ・ラリック René Lalique は、フランスのアール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代にわたって活躍した、20世紀のフランスを代表するガラスガラス職人です。ルネ・ラリックは、レジオン・ドヌール勲章も受賞しています。レジオン・ドヌール勲章とは、ナポレオン1世によって1802年に制定されたフランスの栄典です。

     

     

    そのルネ・ラリックがステンドグラスを手掛けた教会が、シャンパーニュ地方のランスにあります。

     

     

    外見はどこにでもある普通の教会ですが、内部は、フランスで活躍した芸術家たちに手掛けられたアール・デコ調の装飾。ルネ・ラリックが手掛けたステンドグラスの他、フランスの画家モーリス・ドニが手掛けた洗礼堂と祭壇画も有名です。

     

    写真ではみえませんが、まぶしく光っている光の窓の部分が、ルネ・ラリックのステンドグラスです。

     

     

    ルネ・ラリックは日本でも高級クリスタルブランドとして有名な「ラリック」の創始者。アール・ヌーヴォーの宝飾工芸で「モダン・ジュエリーの先駆者」と呼ばれた新鋭デザイナー。その後、香水瓶のデザインに着手し、彼のデザインする繊細で美しい香水瓶は世界中の女性の憧れとなります。

     

     

    2024年現在、教会のステンドグラスは修復中で、修復が終了したものから順に元の位置に設置されています。

     

    これらは修復中ステンドグラスのレプリカ。修復中の作業の説明がパネルで展示されています。

     

     

    2015年、シャンパーニュの丘陵・メゾンとカーヴ (Coteaux, Maisons et Caves de Champagne) という名で、シャンパーニュ地方はユネスコ世界遺産に登録されましたが、このサン・ニケーズ教会も世界遺産の中の一つ。この教会は、小高いサン・ニケーズの丘 La colline Saint-Nicaise にありますが、この一帯が世界遺産の一部になっています。

     

    シャンパーニュ地方に来たら、シャンパンセラー見学以外にも、歴史にもぜひ触れていただきたいですね!

     

     

    世界遺産・シャンパンセラー2軒「ルイナール」「ポメリー」とサン・ニケーズ教会~ポメリーでのペアリングランチ付

     

    (森)


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