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白い断崖海岸で有名なノルマンディの海辺の街、エトルタ。あまりにも有名な「象の鼻」の形をした白い岸壁は、石灰岩の崖に波が侵食してできたもの。自然が生んだ神秘の奇岩です。
エトルタは、ウジェーヌ・ブーダン(モネの師匠)、クロード・モネ、ギュスターヴ・クールベなど、多くの画家たちを惹き付け、描かれてきた場所でもあります。モネが描いたアヴァルの断崖の絵画のパネルが、海岸沿いに置かれています。モネは、幼少時代に住んでいたル・アーブルから何度となくエトルタに足を運び、この石灰岩の断崖を描いてきました。まさにこの場所でモネは描いたのでしょうね!
エトルタはまさに「絵になる」景勝地として画家たちを魅了してきました。海に向かって左側に位置するのが、フランスの劇作家モーパッサンが「象の鼻」と称した アヴァルの断崖 Falaise d'Aval で、右側に位置するのが アモンの断崖 Falaise d'Amont です。
どちらの崖も海岸から遠景にを眺めることができますが、どちらの崖も上まで散策することができます。どちらの崖の上も広大な緑の芝生が広がり、自由に散策することができます。だだし、どちらも結構きつめのハイキングコースを歩きますので、十分な体力と時間が必要です。
どちらかというと、右側に位置するアモンの断崖の上まで行く方が海岸からの距離が近くて、ゆるやかな道に感じました。アモンの断崖の上には、ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド礼拝堂 Chapelle Notre-Dame-de-la-Garde という小さな教会があります。Garde は 英語の Guard にあたり、地元の船乗りたちを守り、祈るための礼拝堂としての役割があります。
左側の崖、アヴァルの断崖までの道のりは、いや~きつい!汗だくでいい運動になりました。崖の上から見るエトルタの街とアラバスター海岸は本当に美しいです。頑張った甲斐がありました^^
エトルタの白い岸壁が魅了したのは画家だけではありません。フランスの小説家モーリス・ルブラン(Maurice Leblanc)の推理小説「アルセーヌ・ルパン」シリーズのひとつ『奇巌城(きがんじょう)』でもエトルタの崖が舞台になっています。エトルタはルパンファンにとっては欠かせない聖地。街の中心部には作家モーリス・ルブランの家があり「怪盗ルパンの家Le Clos Arsene Lupin」として一般公開されています。
エトルタの街は決して大きくはありませんが、レストランやカフェ、お土産屋さんがコンパクトにかたまっていますので散策しやすいです。歴史的な伝統的なレンガ造りの家々やノルマンディ独特の木組みの家々が並びますので、街散策もお楽しみに!
個人で行くにはなかなかアクセスが難しいですが、[みゅう]では2024年5月1日(水)限定で観光バスを催行しますので、この機会をお見逃しなく★
パリ発
【5月1日限定】オンフルール・エトルタ・ルーアン 印象派の巨匠を魅了した風景を辿る 1日観光
(森)
モネに愛された石灰岩の断崖、エトルタ Étretat
2024-01-21
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