知られざる?19世紀のゴシック聖堂@パリ7区 みゅうパリ ブログ記事ページ

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    知られざる?19世紀のゴシック聖堂@パリ7区


    2021-06-28

  • パリ7区にある聖クロチルド教会をごぞんじですか?

     

    日本の衆議院に当たる「国民議会」のすぐ近く

    パリ7区に位置するこの教会は、

    6世紀の聖人、聖クロチルド と3世紀の聖人 聖ヴァレリーにささげられています。

     

    この教会、パリのノートルダム大聖堂と似ています。

    正面にある3つの大きなアーチ、

    中央のバラ窓、

    そして、両側にそびえる2つの塔。

     

    この教会は19世紀半ばに建てられましたが、その約500年前に建てられたパリのノートルダムと同じ、ゴシック様式で建てられています。

     

    18世紀から 19世紀にかけて、ふらんすではゴシック様式の教会がたくさん建築されています。それらの様式を、新しいゴシックという意味で、ネオ・ゴシックといいます。

     

     

    同時代、イギリスでもゴシック・リヴァイヴァルとして、ゴシック様式を復活させた建物が建てられています。一番有名なのが、ビックベンで有名な、イギリスの区民議会です。

     

    ヨーロッパ中で、そういう時代だったということですね

     

    クロチルドは、フランスの元になった、フランク王国の王様、クロヴィスのお后です。

    クロヴィスをキリスト教に改宗させたことで知られていて、フランスがキリスト教の国になったきっかけを作った人物です。

     

    王妃なので、王冠をかぶり、笏(おうしゃく)を持っています。

    正面アーチの反対側にいるのが、クロヴィスです。

     

    こちらは主身廊。

    一階部分は、ゴシック様式の尖がったアーチ、「尖頭アーチ」のアーケードになっています。

    その上は、トリフォリウムという装飾部分、

    そして、三階部分に、大きなステンドグラスが続きます

     

    側廊の壁には、イエスが十字架を運ぶ物語が、左の側廊に7枚、右の側廊に7枚、合計14枚の浮彫パネルで表現されています。

     

    これは、「十字架の道」とか、「嘆きの道」といわれているものです。

    イエスは、十字架を背負いながら、処刑場所であるゴルゴダの丘まで行きました。

    その道は、現在もエルサレムに残っていて’、そこを巡礼するのが、中世に流行したそうです。

     

    しかし、すべての人がエルサレムに行けるわけではない。

    その巡礼を、簡易的に教会内で再現したものが、ここにある十字架の道です。

    パネルを見ながら、イエスの受難を追体験することができます。

     

    パリの中心地にもかかわらず、ひっそりとして、とても穴場的(?)教会です。

    パリの散策の一つのアイディアとして、十字架の道の追体験もいいかもしれません。

     

     渦

    Basilique Sainte-Clotilde

    23B Rue las Cases, 75007 Paris

     


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