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パリから約20km北部郊外にあるエクアン城は、美しい森に囲まれたルネサンス期の古城。競馬やシャンティイクリームで有名なシャンティイ城も近くにあります。日本のガイドブックには載っていないので聞いたことがある方は少ないかもしれませんが、THE・ルネサンスという表現がぴったりのルネサンス様式の古城です。
エクアン城は、アンヌ・ド・モンモランシー公 Anne de Montmorency によって1538年に建設されました。アンヌって名前を聞くと女性かと思いますが、男性です。アンヌ・ド・モンモランシー公はシャンティイ生まれの軍人で、ルネサンス期を代表するフランス王フランソワ1世、アンリ2世に仕えた大元帥。もともと12世紀には、モンモランシー一族がこのエクアンやシャンティイ一体の土地を所有していたんだそうです。要塞城ではなく、優雅で芸術的な居城として建てられたそうで、その美しさはロワールの古城に引けを取りません。
タペストリー、陶器、絵画など、素晴らしいコレクションが展示されています。個人で自由に回る自由見学と、ガイドとまわる見学(別途有料)があるのですが、コロナ禍の影響で、前者でも、係員の引率がないと見学できないようになっていました。私は前者を選びましたが、係員とともに小グループで出発し、係員誘導の上次の部屋に進みます。
エクアン城完成後、その美しさに感動した当時のフランス王アンリ2世が、瞬く間に気に入ってしまい、保養地としてエクアン城で過ごすようになりました。当時は色とりどりのタイル装飾が床や壁に使用されていたそうです。その時の一部が展示されています。
礼拝堂には、ちょっとモダンな最後の晩餐。
エクアン城には、1977年国立ルネサンス美術館が併設されています。森散歩すごく気持ちよかったです!
Château d'Ecouen
95440 Ecouen(城)
エクアン城&国立ルネサンス美術館
2021-06-16
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