ムーランルージュの隣にあるシテ・ヴェロン // ボリス・ヴィオンのアパート みゅうパリ ブログ記事ページ

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    ムーランルージュの隣にあるシテ・ヴェロン // ボリス・ヴィオンのアパート


    2021-03-15

  • ムーランルージュといえば、定番の観光地です。

    もちろん、有名なフレンチカンカンのレヴューは、コロナで一時休止中といえども、今でも健在。

    この辺りは、歓楽街で、ちょっと怪しい人もいますが、ムーランルージュの写真を撮りにいらした方もいらっしゃるのではないかと思います。

     

    その風車の隣ですが、CITE VERONという裏道があるのをご存じでしょうか。

     

     

    何やら、怪しげ?というか、なかなかセンスのいい看板がかかっており、ここが行き止まりの道になっています。

     

    そして、そのまま進むと、その奥には、こんな変哲もない家があり、そして、このパネルがあります。

     

    「この家には、ボリス・ヴィオンとジャック・プレヴェールが隣同士で住んでいました。

    1953年の6月11日、ムーランルージュを見下ろす共同テラスにおいて、ボリス・ヴィオンとジャック・プレヴェールとその犬エリジェは、パタフィジック(形而超学)学派の超越的太守の位に昇進した。ここは、3太守のテラスといわれた。」

     

    ボリス・ヴィオンといえば、「日々の泡」の小説で知られ、トランペット奏者、「脱走兵」などのシャンソンで知られるアーティスト。

    そして、ジャック・プレヴェールといえば、詩人で、「枯葉」の作詞家としても知られています。

     

    こんな偉大な二人が隣同士で住んでいたなんて!

     

    そして、この二人らしく、パタフィジック(形而超学)学派に属していたといいます。

     

    哲学の分野で、物理学(Physique)を超える(Meta-)分野を形而上学(Metaphysique)といいます。

     

    その、形而上学(Metaphysique)をもじったものが、形而超学(Pataphysique)であり、「知的で役に立たない研究」だそうです。

     

    もともとはアルフレッド・ジャリという人が作った言葉らしいですが、とにかく、意味のない言葉遊び的な感じで、ボリス・ヴィオンは友人とその犬で楽しんでいたのではないかなと想像しています。

     

    ボリス・ヴィオンの住んだアパート、彼のファンならぜひこんな場所も訪れてください!

     


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