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スレンダーな彫刻で有名なスイス出身の彫刻家アルベルト・ジャコメッティ(Alberto Giacometti)。ジャコメッティのかつてのアトリエが、美術館となって2018年パリにオープンしました。
コロナ禍で一時期閉館していましたが、ガイドラインを設定の上再オープンしています。日時指定の予約必須、マスク必須、アルコールジェルも完備してます。館内はとても小さいので、人数規制もしています。外で少しだけ待つことも。
どうしてこんなに細いんでしょうね。「人間の本質を描き、見た現実を表現していくと、どんどん小さく細くなった」とジャコメッティ本人は残しています。人間の中に潜む欲や邪の部分を削っていくと、実際残るのはたったこれだけなのでしょうか。芸術は深いですね。
それに、展示されている作品の題名をみると、歩く男、や、座る男、など、人間の動作においてシンプルな動きでありながらそれを彫刻で表現するのはすごく難しそう。でもジャコメッティの作品は今にも動き出しそうな躍動感ある表現ですよね。
この美術館、作品の展示数自体はとても少ないのですが、前回鑑賞したときから展示品が全く変わっていました!定期的に企画展も行われており、何度来ても新しい出会いがあります。それに、展示作品以外でも、館内の家具や、アールデコ建築の建物自体も鑑賞物のひとつです。高い天井、白い壁、空間も楽しめます。
当時のアトリエ再現です。
ジャコメッティさんの写真。
本当に素敵な邸宅美術館です。
(城)
アトリエを再現したジャコメッティ美術館
2020-10-14
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