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19世紀のフランスを代表する小説家バルザック Honoré de Balzac が「私の地上の楽園」と表現した街が、パリ郊外にあります。
イル・アダム L'Isle-Adam です。
日本語カタカタにするのが難しいのですが、リル・アダム、リラダン、などでしょうか。
イル・アダムは、パリの北東郊外、ヴァル=ドワーズ県 Val-d'Oiseにあり、ゴッホが晩年を過ごしてお墓があるオーヴェル=シュル=
オワーズのすぐお隣。 イル・アダムでは、オワーズ川という川が街を流れます。
L'Isle Adam Parmain駅を降りてすぐ目に飛び込んでくるのがこのお城。 オワーズ川の中州に浮かぶ小島に建つ、コンティ城 Château Contiです。
代々の領主たちが住んでいた城館で、モンモランシー公 Montmorency、コンティ公 les Bourbon-Conti などがそうです。城内は一般公開されていませんが、お城の近くまで外観をみにいくことはできます。
コンティといえば、ブルゴーニュの最高級ワイン、ロマネ・コンティを思い出しますが、ロマネ・コンティのコンティはコンティ公から由来しているそうなので、このコンティ城も繋がりがあったのかもしれませんね。
小さな街ですが、中心地には常設マルシェがあります。地元民でにぎわっていました。マルシェのすぐそばには、市庁舎、そして15世紀に建てられたサンマルタン教会があります。
1817年、バルザックが18歳のとき、当時のイル・アダム市長から街にくるよう招待されます。彼はすぐに美しい街を気に入り、その様子は自身の著『結婚の生理学 Physiologie du Mariage 』(1855年)でも描かれております。また彼が家族に送った手紙には、「イル・アダムは私の地上の楽園だ」とも絶賛しています。
その言葉を記念碑として残した碑がこちら。
顔。。。こわい。。
「イル・アダムは私の地上の楽園だ」
L'Isle-Adam est mon paradis terrestre
公園もたくさんで緑あふれる美しいフランスの田舎街です。パリから日帰りでいってみてください。
(城)
小説家バルザックの地上の楽園、イル・アダム
2020-07-14
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