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絵画の解説で、鮮明な青色があると、これは、金と同じくらい貴重なラピスラズリという石を砕いて絵具にしたものだとよく聞きます。
フェルメールの美しい青色ももちろんそうです。
さぞかし、高級な石だろうと思っていたのですが、先日鉱物屋さんにはいって結構びっくりしました。
以外に安かったのです。
場所は、ルーブルの地下。
カルーセルの凱旋門と言われる場所で、逆さのピラミッドがある場所です。
様々な鉱物が売られていて、いかにも、「お土産屋さん!」なんですが、アフガニスタン産のラピスラズリがありました。
ガラスケースの手前に入っているのは、親指くらいの大きさで、6ユーロでした。
ガラスケース奥、握りこぶしから手首をまでくらいの大きさが、200ユーロ。
安くないけど、金だったらもっと高いだろうに、という感想です。
ただ、ご覧いただいてわかるように、ラピスラズリというのは、化学組成の均質な純物質の塊である鉱物(例えばダイヤモンド)ではなく、白いものが混じった岩石なんですね。
ですから、これをそのままつぶしても、白い岩石も絵具の中に入ってしまうわけですね。
どこかでよんだことがありますが、白い部分を取り除き、純度の高い青色をつくるのが非常に難しいんだとか。
ラピスラズリのネックレスなども売っています。
130ユーロぐらいからの価格です。
何も買いませんでしたが、石は見ているだけでも楽しいです。
渦
高級なラピスラズリ、現物はそんなに高くない説
2020-08-02
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