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スイス出身の彫刻家アルベルト・ジャコメッティのかつてのアトリエが、美術館となって2018年パリにオープンしました。一般的にジャコメッティは彫刻家と知られていますが、絵画や版画も作品として多くの越しています。
モンマルトル界隈にあるジャコメッティの元住宅兼アトリエが『ジャコメッティ協会』としてこの度オープン。表には「美術館」の文字もなく「入口」の文字もなく、『ジャコメッティ協会』と書かれた小さな看板しかありません。はいっていいのかしら?とおそるおそるのぞいたら、たくさんの見物客がいました!日本人観光客も多かった~
ジャコメッティは1926年にここに制作住居を移して以来、亡くなる1966年まで、このアトリエで制作をつづけました。
当日のアトリエ風景をそのまま残しています。いままさに造っている途中、という彫刻もありますね。絵具や鉛筆、そして片隅にベッド。ここで制作を繰り返していたのでしょう。
彫刻だけでなく絵画やスケッチの展示も多数あります。きちんとした清書から、メモ帳や手帳にささっと書いたようなものまで。
家族や恋人の女性をモデルとすることが多かったそう。人間の余計な部分を削っていったらどんどん細くなっていったといわれています。芸術って難しい。。
奥ゆかしさがあって、すてきな邸宅です。
協会の建物は、アールヌーボー調の外観です。Paul Follotというアーティストの装飾で、パリの高級百貨店ボン・マルシェの装飾を手掛けた職人の一人でもあります。ドアや手すりの青がすてきです。
Institut Giacometti ジャコメッティ協会
5 Rue Victor Schoelcher, 75014 Paris
入場料 大人8.50EUR (2019年8月現在)
(城)
パリ ジャコメッティのアトリエ兼美術館
2019-08-14
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