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大学都市として有名な南西フランス・モンペリエが、近年チカラをいれているのが建築部門。その力の入れ具合、まずは玄関口の国鉄駅から。
以前、[みゅう]ブログでもご紹介したパリ・サンラザール駅の新駅舎を手がけた設計事務所が、このモンペリエの駅の窓口を担当。併設されたファストフード店クイックが、おしゃれカフェにみえてしまうくらい。
次は新・市庁舎へ。設計は世界的に有名なジャン・ヌーベル!
鱗のように光る感じが、パリのフィルハーモニーの建物を思わせます。
このエリアは旧市街からは少し離れた新開発地で、池の周りには住宅が建っているのですが、それぞれ別の建築家に依頼したもの。条件は建物の高さと、最上階をテラス付きの住居にすること。するとどうでしょう・・・
それぞれの建物は個性があるのに、広場には統一感があります。パリのオスマン建築も同様ですが、フランスの都市計画は調和が大事にされ、それが風景を美しくしているように思います。
この広場に面した人気のレストランがTRINQUE FOUGASSE。市内に2店舗あるこのお店の名物はシェアプレート。まずは前菜プレートから。
プレートの1番奥が、店名にもなっているフーガスというパン。南仏版フォッカッチャといったところ。横にはパテやサラミ類の他、グラタンのようなものは、モンペリエ周辺の名物、干しダラのグラタン、ブランダード。スティックきゅうりと人参の底には、オリーブのペースト・タプナードがあり、まさにモンペリエ名物の盛り合わせ!フランスでは、1人1品オーダーするのが定番でしたが、数年前からこうしてシェアするスタイルがジワジワと増えています。居酒屋文化の日本人には嬉しい♪
こちらはメインのプレート。ポテトにステーキ、イカフライと、ワインすすむおつまみです。実はこのランチ、初対面の方々との食事だったのですが、お天気のいいテラス席で、みんなでシェアしながらいただき、緊張も解け、話しも弾みます♪
レストランと新・市庁舎の間に流れる川沿いをずっと歩いていくと海岸に到着するそうで、ここはファミリー層に人気のエリアだとか。
次は、レストランから歩いて5分程のRBCデザインセンターbyジャン・ヌーベル。
高さ18mの建物に、9つの異なるコンセプトをもつショップに合わせ、9つのフロアを作らなければならず、考えた末の内部は・・こんな感じ↓
段差作戦!! 左右のフロアの間に吹き抜けのスペースをつくる事で、見事にスッキリとした空間を実現。書店や家具、キッチン関連から衣類まで、セレクトショップにはおしゃれな人が集まってきます。
そして、この街で1番の話題になっている建築アートがこちら。
どのような構造になっているのか、しばらくじーーーっとみるものの、すぐにはちょっとわかりません。この『L'arbre Blanc 白い木』と呼ばれる建物は、建築家・藤本壮介さんの設計。マンションでありながら、各住居に広々としたテラスがあり、太陽が大好きなフランス人が大きな木でくつろぐイメージ。先にご紹介した調和の広場とはまた趣きが違う建物ですが、川沿いに建つこの白い木、パリのエッフェル塔同様、月日を経て調和していきそうな、そんな建物です。この5月には17階部分にレストランもオープン!360℃のパノラマレストランです。
先日ご紹介した地中海の牡蠣(コチラ☆)とモンペリエで建築散歩三昧。南西オクシタニー地方は魅力的すぎるスポットです☆(鮎)
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