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本日は、ブルグイユワインを紹介します。
ブルゴーニュではなく、ブルグイユです。
ブルグイユは、1937年からAOPに認定されているロワール川近郊のワインです。フランスのほぼ中心にある、トゥールの西、ロワール川の右岸に位置し、1400ヘクタールの広さがあります。
ロワールといえば、古城巡り!
シャンボール城、アンボワーズ城など、多くの古城があります。それらの城は、ロワール川流域でとれる「テュフォtuffeau」という堆積岩で建てられています。海洋化石と砂などで構成され、比較的やわらかく、彫刻などがしやすい石です。
これやってはだめですが、シャンボール城の壁は、引っかくだけで跡がつきます。見学者が思い出に自分の名前を刻んだりした、いたずら書きが目立ちます。残念なことです。
このテュフォという石は、水を急速に吸収するので、ぶどうの栽培に適しています。
古城とワイン、実は、テュフォという石によって結びついているのです。
今回訪問したのは、ドメーヌ デ シェスネDomaine des Chesnaies。
まずは、事務担当の奥様、パトリシアさんが試飲とともにブルグイユワインの説明をしてくれました。
ぶどうの品種は、カベルネ・フラン。
カベルネ・ソービニョンが少量(10%以下)ブレンドされることもあるそうです。
味は、酸味のあるフレッシュなワインです。
赤でもタンニンが強くないので、ワインはちょっと、、、という人でものみやすいワインでした。
価格は、10から20ユーロほどの、お手ごろか価格のワインです。
一通りの試飲を終えたら、おじさん、フィリップさんにバトンタッチ。
醸造所を見せてもらいました。
親子5代も続く、ワイン農家。「あのたるは、じいちゃんが買ったもので、こっちのファイバーはおれの親父、こっちはおいらが買ったばかりの新品のステンレス製のタンク」と、家族の歴史を感じます。
さらに、おじさん自慢の地下の秘密基地を案内してくれました。まさにここ、テュフォ(切石)を切り出した後の洞窟です。
ロワール川近郊は、このような洞窟がいたるところにあり、洞窟を部屋にしたホテルなどもあります。
ちなみにここ、試飲場所としても使えるのだそうです。
フィリップさん、大の美術好き。
この時計は、ダリに影響されたものだとか。
最後は畑で散策。
見晴らしのいい高台には、樽を切って作った試飲小屋!
ロワールワインを堪能しました!
渦
ブルグイユワインを堪能する!
2019-06-10
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