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パリの楽しみの一つは、町歩き。重厚で歴史を感じる建物を見て回るだけでも、楽しいです。
さらに、フランス語が少し分かると、さらに町歩きが楽しくなります。
というのも、建物のいたるところに、プレートが張ってあって、「かつてここに誰々が住んでいた」などというトリビアが書いてあるのです。
さて、今回はモンマルトル近くで見つけたこのプレート。
JEAN RENOIR ジャン・ルノワールの文字が見えますか。
おお、あの印象派画家! あの『ムーランドラギャレット』を描いた!とおもった方は、残念賞。
実は、ジャン・ルノワールは、有名な印象派画家ピエール=オーギュスト・ルノワール の息子です。
彼自身、父と同じくらい有名な映画監督でした。代表作は『大いなる幻影』、『ゲームの規則』など。
大学生時代にフランス語の先生に勧められてみたはずですが、恥ずかしながら全く覚えていない。(これは、尊敬する町山智浩先生の解説を探さなくては!)
ジャン・ルノワールはその後、ジャン=リュック・ゴダールやトリュフォーなどのヌーヴェル・ヴァーグの作家達に影響をあたえました。
そういえば、ゴダールの映画は、眠気と戦いながら大学生のとき我慢してみてたなー、と過去を思い出しつつ。
場所は、AVENUE FROCHOTという場所です。
プレートによると、ジャン・ルノワールが住んでいたのは、7番地ということですが、ネットでよくよく調べてみると、この通り、かなりの有名人が住んでいたようで、
4番地:詩人のシャルル・ボードレール
6番地:ギターリストのジェンゴ・レインハルト
14番地:19世紀古典主義のテオドール・シャセリオー。この人は、『グランドオダリスク』、『トルコ風呂』で有名なアングルの弟子です。
シャセリオーのアトリエと並んで、ギュスターブ・モロー、ドビニーのアトリエもあり、このドビニーのアトリエを借りていたのが、トゥルーズ・ロートレック。
トゥルーズ・ロートレックは、ムーラン・ルージュのポスターを書いていますが、ムーランから徒歩5分ほどの場所ですね。
門の先は、私道になっていて、住人でないと入れないようになっています。非常に残念。
なんてことない場所に、こんな歴史が詰まっているなんて!
パリ歴史散策のおすすめでした。
渦
モンマルトル近くのルノワールの家
2019-04-29
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