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「フランスの最も美しい村」のひとつ、ロワール地方のモントレゾーMontrésorは「フランス人の好きな村」2015年に第2位に選ばれたこともある小さな小さな村。(ちなみに2015年第1位はブルターニュ地方のプルーマナック(Ploumanac'h)という漁村でした。)
モントレゾーはトゥールから南西に約50kmに位置し、村の中心には中世ルネッサンス様式のモントレゾー城がそびえ、それを囲うようにして民家が集まっています。モントレゾー城は1005年フルク・ネラの名で知られるアンジュー伯爵の命による構築。アンジュー伯は当時トゥール、シノンなどロワール地方の一部を征服し、モントレゾー以外にも多くのお城、要塞を構築していました。
お城は冬の閑散期には閉まってしまいますが、夏の間は毎日開いています。映画にでてくるような貴族の邸宅風の美しいたたずまいで、少し廃墟チック。とっても情緒溢れるお城です。2019年1月現在入場料は9EUR。
お城の周りには中世らしい石造りの家が続きます。かなり古いコロンバージュのお家も。お城を中心に村をぐるっと一周するには30-40分あれば充分。でもどこをとってもかわいくて絵葉書のように美しい風景が続くので、写真をとったり木々やお花をみてゆっくり歩くだけであっという間に時間がたってしまいます。
村にはアンドル川が流れます。そのアンドル川沿いに、かつての共同洗濯場跡(Lavoir)があり、村のみどころのひとつ。
お城がある高台から少し下り、小さな小道をおりたところに洗濯場があります。
洗濯場の前には、白いタイルで描かれたモンスター(トカゲ?)!このトカゲはモントレゾーの村に古くから伝わる伝説にでてくるトカゲで、王子に富を与え美しい女性との結婚を実らせたそう。モントレゾーでは「伝説」と称えられているんだそうです。
川沿いには「伝説の散歩道」と名づけられた散歩道があります。歩いたら気持ちよさそうだなーと思いましたが、8.5kmで目安2h30との看板があったので今回はあきらめる。。
村のもうひとつのみどころは、カルドー市場(Halle des Cardeux)。
モントレゾーはかつて羊毛業で栄えた村で、このカルドー市場では羊毛の取引が行われ、倉庫として使われていました。現在は2階部分ではエクスポの展示、資料館に使われています。古い柱や梁は見ごたえ充分。
モントレゾーって、どういう意味があるかご存知ですか?フランス語でMontrésorと書きます。
村の名前の由来は諸説あるようです。
* Mont tréhourt (3つの城壁に囲まれた山、という意味)
* かつてモントレゾーを領地としていたのがトゥール大聖堂の司教座聖堂参事会の会計係り(Trésorier)だったから、Mont du Trésorier (トレゾリエの山、という意味)などなど。
でもフランス語でMonは「わたしの」trésorは「宝物」という意味なんです!もし「わたしの宝物」っていう意味の村だったら、とってもすてきだと思いませんか?^^♪
(城)
わたしの宝物♪ ロワール地方のかわいい村、モントレゾー
2019-01-29
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