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毎年恒例の特バス、ブルゴーニュ最大のワイン祭り「ボーヌ、栄光の3日間」2018に参加してきました。
当日、ほぼ予定通りの11時30分に現地到着。
天候にも恵まれ、まさにお祭り日和。
ボーヌの街は、例年のごとく、カルノ広場をはじめいたるところに名物料理の屋台が立ち並びます。
これも個人的には例年通り、まずは屋台にて名物料理で腹ごしらえ。
フランスパンを半分に切ったものに、ジャガイモ、チーズ、生ハム、あるいはチョリソなどを載せたもの。注文すると、オーブンであっためてくれるので、あつあつのとろけるチーズとさくさくのフランスパンが楽しめます。フランスの美味しい部分を凝縮したサンドウィッチ!
定番は、エスカルゴ!白ワインは、キリリと辛口のシャルドネ。セットで8ユーロ。
こちらも定番。かえるのフライ。パックに大盛り。くせがなく美味しいですが、小骨が多いので、ちょっと食べにくい。一皿の量が結構多いので、一人参加の方はバスの中で他参加者と仲良くなってシェアーをすべし!1皿+ワイン一杯付きで20ユーロ
FABRICE GILLOTTEというMOF(フランス国家最優秀職人章)をとったショコラティエ。
フランスでは、トップ3に入るといわれているショコラティエで、おしゃれな店内においしそうなチョコレートが並びます。日本のお土産に最適ですが、日本の青山にも支店があるので、東京でも一応手に入ります。やはり本場フランスで買ったということが大切です!
こちらはオークション会場。オークションが始まる直前の緊迫した雰囲気が伝わってきます。オークション会場には、関係者 + オークション参加者のみ入場できるので、写真は窓越しから取りました。
会場に入れなくとも、大画面でオークションの様子が中継されます。
テレビではフランス3チャンネルで中継されています。最近は、YOUTUBEでもアップされています。
いつも、ボーヌでの試飲を紹介しているので、今回はボーヌの必見観光ポイント、ホテルドュー HOTEL DIEUX(入場料11.30ユーロ)を紹介します。
ホテルドューは、ブルゴーニュ公国の宰相ニコラ・ロランが1443年貧しい人のために作った病院です。中庭からみた色とりどりの屋根が何よりも有名です。
15世紀、ブルゴーニュ公国は武力、結婚政略などによって広大な領地を手に入れます。黄金時代に要職についたニコラ・ロランは膨大な財産を築きましたが同時に、悪評も受けていたそうです。彼が罪滅ぼしに建てたのが、このホテルドュー HOTEL DIEUXです。どんなに貧しくても、治療を受けることができましたし、食事もふるまわれました。
問題は、運営・経営費です。病院を作っても、患者から治療費を取らないので、運営費は別のところから調達しなければいけません。そこで、ニコラ・ロランは自分の所有していたぶどう園をホテルドューに寄贈しました。そのぶどう園から醸造されるワインを販売し、そのお金を病院の運営費、施設費に当てたのです。治療を受けたものは、自分の与えられる範囲でお金、現物、土地などの施しをしました。裕福な人々は、ニコラ・ロランと同じようにぶどう園を寄進しました。
そのため、今現在ホテルドューには60ヘクタールにもなるぶどう園を所有することになりました。それらはブルゴーニュでももっとも高貴なワインが生産されるぶどう園でした。毎年そのホテルドュー所有のぶどう園にて生産されるワインが販売されますが、それがこのお祭りのオークションなのです。オークションでの売り上げ金は、今でもホテルドュー含め、ホスピスドボーヌという医療施設の資金源になっています。
日本語のオーディオガイドがありますので、理解しながら回ることができます。
こちらは病室。ベッドが並んでいます。
今日は特別に、反対側の病室がオークションの特別席になっていました。
こちらは、キッチン。多くの病人に食事を出すため、機能的なキッチンが付属していました。
ホテルドュー内での必見はこちら。Rogier van der Weydenによる『最後の審判』です。
こちら絵の解説は、別の機会に紹介します。
ボーヌ、ワインだけでなく、見所もたくさん。2019年の栄光の3日間も[みゅう]バスでボーヌにいきましょう!
渦
特バス【11月18日限定】 ブルゴーニュ最大のワイン祭り「ボーヌ、栄光の3日間」2018 参加レポート
2018-11-26
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