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ルーブル美術館を見学していると、いたるところに企業名が書いてあります。いったいなぜ?と思った方も多いかもしれません。
基本的には、英語とフランス語で書かれていますが、そこには、「メセナmécénat」という文字が書いてあります。
メセナとは、「企業が主として資金を提供して、文化・芸術活動を支援すること」(『ウィキペディア(Wikipedia)』より)とあります。
つまり、ルーブルに資金、技術を提供した企業の名前がいたるところに描いてあるのです。
これは、ほんの一例です。
まず、ここは、ガラスピラミッドの真下。
主要エントランスですが、こんな文が壁に刻んであります。
「ルーブル美術館は、ガラスピラミッド下に位置するレセプションエリアの修復に関するメセナ活動に関して、木下グループに感謝いたします。」
ここもまた、ガラスピラミッドの下。壁には、こんな文が:
「ルーブルの改修に関する偉大なメセナの方々:
1989 朝日新聞、出光、第一生命保険、JTB、野村、セゾングループ、SONY、高島屋、朝日カルチャーセンター」
1989年といえば、フランソワミッテラン大統領が文化省長官にジャックラングを登用し、ガラスのピラミッドを含むルーブル大改修が完成した年です。なんとその大工事には、これほどまでに日本企業のメセナが入っているとは!
こちらは、ルーブルのトイレ。
ここには、こんな文章が。
「お手洗いの備品は、TOTOの寛大なメセナ活動のおかげで可能になりました」
確かに、このエアータオルの使い心地は、最高です。
ルーブルのサイトでは、メセナ企業を常に募集しています。
「ルーブルのメセナになることは、常に変化し続け、より多くの方々に文化を提供しようとする美術館の栄光と発展に参加することです。」
とあり、数々の利点が挙げられています:税金対策、広告効果、特別招待などなど。
興味のある企業の方は、サイトをご覧ください。
個人でもメセナ活動に参加することができます。
ルーブルの中庭にある、小さな凱旋門、カルーセルの凱旋門がこれから修復に入りますが、その修復のメセナになることができます。
ルーブルに行くとこんなメセナボックスがあります。結構な金額のお札が入っています。
サイトからも、寄付可能です。
メセナになって、ルーブル美術館に貢献するのもよし、貢献した企業名を見つけて喜ぶのもよし。いろいろな楽しみ方があります。
渦
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2018-10-15
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