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南仏、ニースから北西へ約20kmにある町、ヴァンス(Vence)。ここにマティス自身が「生涯の最高傑作」というロザリオ礼拝堂(La Chapelle du Rosaire)があります。
第二次世界大戦の最中の1941年、 71歳のマティスは大病の手術を受けました。看護婦モニカの献身的な看病のかいあり、回復。しかし、そのころニースも空襲が始まったため、マティスはヴァンスに移り住み、そこで、最期まで絵を描き続けます。
1947年、マティスのアトリエに、修道女が、戦禍で焼け落ちたドミニコ会礼拝堂の再建の相談に訪れました。これが、修道女となった、モニカだったのです。
この再会に神の啓示を感じたマティスは礼拝堂全ての設計を無償で引き受けました。
マティスはこれまでの集大成として、4年の歳月をかけて こののロザリオ礼拝堂を完成させ、その3年後にその生涯を閉じました。
マティスは礼拝堂の設計にあたり、空、植物、光という3つのテーマを選び、 それぞれを示す色として青、緑、黄色を使っています。
マティスは礼拝堂自体の設計に加え、石造りの祭壇、燭台、十字架像、書見台、 修道女席、さらに聖水盤まで、この礼拝堂のすべてのデザインを手掛け、まさにマティスの理想の空間を作り出したのです。
美術館エリアは写真撮影が許可されていますが、礼拝堂内は撮影禁止です。
マティスの最期を想い、しっとりと感慨に浸ってきました!!
(桃)
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2018-03-16
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