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    ジアン陶器と工場隣接の激安ショップ


    2017-09-18

  • 高級陶器で有名なジアン陶器。

    フランスの伝統ある陶器の中でも、200年の歴史を誇る伝統陶器ジアンは、フランスをはじめ、ヨーロッパの貴族の食卓に使われ、愛されてきた陶器です。

    伝統陶器ジアンは、1821年、イギリス陶器の洗練さと技術をフランスでも展開しようとしたイギリス人事業家Hall氏によって創立されました。

    Hall家はイギリスで工場を所有し、パリ郊外のSeine-et-Marne県にも陶器工場所有していましたが、更なる発展を目指し、ロワール川流域の旧修道院を改修し、ジアンに陶器工場を作りました。

    ジアンでは陶器の材料となる良質な土が取れ、釜に必要な薪をロワール川をつかって容易に運ぶことができたからです。白地に青い装飾が施された陶器ジアンは、食器に特化し、洗練された高級陶器としての地位を確立し、1855年から1900年までに数々の賞を受賞しました。

    1875年、陶器工場はブリアールの七宝焼き工場と合併することで、「ジアン陶器」と改名します。陶器の技術と七宝焼きの技術を融合させた伝統陶器ジアンの誕生です。

    1882年、ジアン工場は、タイル製造にも乗り出します。1906年には、パリの地下鉄の外壁を飾るタイルを受注しました。1980年まで契約は続き、今日パリの地下鉄のホームで見るタイルの大半は、ジアンで作られました。

    大戦中、一時は落ち込んだジアンですが、フランスによって伝統的なノウハウをもった工芸品として承認されて以降、アーティスト達は、再び新しいコレクションを作り続け、陶器ファンを魅了しています。

    ジアン陶器の工場に隣接するショップは、ジアン陶器の宝庫!品揃えもさることながら、注目すべきはその値段!

    展示してあるほとんどのジアン陶器がほぼ30%OFF!この安さの秘訣は、工場直売というのもありますが、ここに置かれているのは、セカンド・チョイスという製品だからです。

    さらに安くなって、10ユーロ以下で買えるジアン陶器もある!

    ジアン陶器には、職人が手描きによって装飾をする超高級陶器と、印刷した模様を貼って装飾するクロモリトグラフィックという用法があります。後者の用法も、ちゃんと職人さんが一つ一つ模様を陶器に手で貼っています。

    熟練した職人といえども、多少模様がずれてしまうこともあります。完璧に貼れたものをファースト・チョイスといって、デパート、販売などに卸され、少しずれてしまったセカンド・チョイスは、工場の直売店で割引されて販売されるのです。

    ただし、いわれないと、というか、いわれても、模様がずれているとは思えません。。。プロにしか分からない基準があるのですね。。。

    売れ筋コレクションは、お花の模様が美しい「ミル・フルール」。

    色鮮やかな花が食器に映える

    落ち着いた、上品な模様「トスカナ」。

    コレクションを全部集めると、こんな感じ。素敵ですね。

    落ち着いた上品な感じ。別の色のコレクションを混ぜてコーディネートは上級者向け?

    天国の鳥たちという、「オワゾー・パラディ」

    落ち着いた絵柄に、鳥さんがかわいい。

    個人的には、クロードモネで有名なジベルニーをテーマにした「パリからジベルニーへ」というコレクションも好きです。

    パリ、ジベルニーの美しい風景が描かれていますが、この食器は飾るのにはいいけど、この上に料理を置くと、料理が負けてしまうかも。

     

    これらのコレクションは、基本的には数年ごとに入れ替わるそうです。

    単一のコレクションですべてそろえるのもいいですが、いろいろなコレクションを混ぜてそろえる人が多いそうです。万が一食器を割ってしまい、それを買いなおそうとしてもコレクションが絶版になってしまうと買いなおすのが非常に難しいからだろうです。

    そして、このショップ、とにかく巨大です。食器好きであれば、数時間いても飽きないかも。

    興味があるという方、ぜひ10月14日の特バスにご参加ください!

    ツアーでは、伝統陶器ジアンのショップでお買い物の時間をたっぷりとります。

    パリ発
    【10月14日限定】秋のロワール地方いいとこ取り1日観光 ~伝統陶器ジアン、AOCワイン、エッフェルの運河橋と古城~


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