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パリの西、 セーヌ川の中洲 セガン島に 音楽ホールが 今年 4月に オープン。ノーベル文学賞を受賞した アメリカのミュージシャン の重鎮 ボブ デイラン がこけら落しのコンサートを開催し、 話題になったのは記憶に新しい。
1億7000万ユーロを投じて、 ルノーの跡地に建設。 メッツのポンピドーセンターを手がけた日本の建築家 坂 茂氏の設計で建物内部には6000名収容 大ホール ( Grande scene ) と 1150席の オーデイトリアム( Auditorium ) さらには 録音スタジオ等が入っています。建物の屋上からは、 エッフェル塔の遠景が望めました。特に注目したいのは、 オーデイトリアム。 足を踏み入れた瞬間に 魔法の空間が広がり、 思わず 感嘆の声が。床も、階段も壁も緩やかな曲線の手すりもすべて 木製。 ステージの床は オーケストラ演奏者用に可動式。 なんと ボール紙を原料に使われた蜂の巣状の天井を含めて、 建築、 音響両面に 効果が生かされています。 オーデイトリアムの外側に付けられた木枠と近代的なエスカレーターが対照的。 オーデイトリアムを包む ドームは、 セーヌ川の水流と 空、 太陽に 映え、 そのうえドームの半球を 太陽の動きに合わせて 反射板が 半周するさまは あたかも 翼のようです。
定点で撮影した写真を比較すると、 反射板が動いたのが分かります。来月10月より、 一般見学を受け付けるそうですので、 ぜひ 足を運んでみてください。
アクセス: 地下鉄9号線 Pont de Sèvre より 徒歩 12分、 または トラム T2 Brimborionより 徒歩 7分
( 友 )
セーヌに浮かぶ音楽堂 / SEINE MUSICALE
2017-09-20
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