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地下鉄のパレロワイヤル ミュゼドルーブルは、ルーブル美術館の最寄り駅として有名ですが、奇抜な現代アート作品があります。
それがコレット広場出口に設置されたこの出口です。
「夜遊び人のためのキヨスクLe Kiosque des noctambules(キヨスク デ ノクタンブール)」という名前がついています。
外側はアルミでできていて、さまざまな輪がくっついてできた柵で階段の三方はぐるりと囲まれています。その輪の中には、いくつかの色ガラスがはめられています。
その柵からは、アルミの球体がつながりあってできた6本の柱が天蓋を支えています。
この天蓋に使われているガラス玉は、ベネツィアングラスで有名なムラーノで作られたものだそうです。
天蓋はよく見ると、2種類あります。赤、黄色、白のガラス玉が集められた天蓋は「昼」を表し、 黄色、紫、青、白のガラス玉が集められたのは「夜」。
昼は美術館に行く人でにぎわい、夜はフランス国立劇場(コメディー・フランセーズ)を観劇した人で一日中にぎわっている界隈を象徴しているようです。
この作品を手掛けたのは、Jean-Michel Othonielというフランス人現代彫刻家。1996年に計画がはじめり、完成は、2000年。パリの地下鉄開業は1900年なので、ちょうどその100周年記念を祝して注文されました。
完成当時は、「革新的すぎる」、「伝統的な界隈には不適切」という批判がおおく寄せられたが、1900年に地下鉄の出口のデザインを担当したアールヌーボーの芸術家、エクトール ギマールもさんざん批判されたけれども、いまではパリのアイコンになっていることを考えれば、批判をされる作品ほど、後世では称賛されるのかもしれません。
"LE KIOSQUE DES NOCTAMBULES" 1996-2000
Muranoガラス, アルミニウム, 陶器
560 x 600 x 200 cm
渦
パレロワイヤル駅の地下鉄の入り口は奇抜な現代アート
2017-03-27
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