モンサンミッシェルの干潟を歩く! みゅうパリ ブログ記事ページ

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    モンサンミッシェルの干潟を歩く!


    2017-02-20

  • フランス随一の観光地として知られるモンサンミッシェル。毎年訪れる観光客の数は300万人ともいわれています。もちろん、世界遺産に登録されているのは周知の事実ですが、登録名を正確に知っている人は少ないのでは。世界遺産に登録されているのは、「モンサンミッシェルの修道院」ではなくて、「モンサンミッシェル島全体」でもなくて、「モンサンミッシェルとその湾」なのです!

    モンサンミシェルがあるサン・マロ湾はヨーロッパでも潮の干満の差が最も激しい所として知られています。潮の満ち引きの差は15メートル以上あり、それを利用した発電所も設計されているほど。

    このため、モンサンミッシェルは太陽と月と地球が一直線に並ぶ「大潮」の満潮時には、陸と完全に切り離されて孤立するため、ある時は修道院、ある時は監獄にと、歴史の中で様々なドラマを生み出しました。今現在でも、大潮の際にモンサンミッシェルは海に囲まれた孤島となり、潮の満ち引きで変わる神秘的な美しさで私たちを魅了し続けています。

    まさに、モンサンミッシェルがモンサンミッシェルたるゆえんこそが「その湾」にあるということなのです。

    そして、干潮時この湾には、18キロメートルつづく広大な「干潟」があらわれます。実は、この干潟を歩くことができるのです。

    すでにモンサンミッシェルにいかれた方は、この干潟を歩いているグループを見たことがあるでしょう。欧米系のグループが多いのですが、彼らに言わせれば、「ここまできて、この干潟を歩かないなんて、信じられない!」とのこと。

     

    確かに、この干潟、一度足を踏み入れると、一生忘れることのできない思い出になること間違いなし。

    基本的には、はだしで入ります。

    モンサンミッシェルの干潟は、非常に細かい粒の砂なので、濡れた粘土の上を歩くような不思議な心持です。

    中世よりモンサンミッシェルに巡礼をしにくる人々はこの干潟を歩いてきたわけですが、神秘的な巡礼路を歩くという感動的な経験でもあります。そう、モンサンミッシェルは、サンチアゴコンポステーラの巡礼路の出発点としても設定されているため、この巡礼路に入った瞬間に、同時に2つの世界遺産を経験したことになります!

    この干潟ですが、絶対に専門のガイドをつけなくてはいけません。まず、この干潟は、潮の干満が激しい場所ですが、潮は「馬の駆け足」のスピードで満ちてくると伝説ではいわれています。実際は場所により速さに違いがあるのですが、危険なことには変わりません。

    また、ここには、流砂があることで有名です。底なし沼ならず、底なし潟です。表層の砂泥が固まり、水の表層に人が歩けるような地表を形成します。しかし、その上で足踏みをすると表層の地面がわれて、そのまま沈んで行ってしまうのです。中世の時代、潮と流砂で多くの人が命を落としたともいわれています。

    だからこそ、専門的な知識と経験をもった専用ガイドと一緒ではないとこの干潟を歩くことが許されていないのですね。

    大潮の時期に行き、干潟もあるくことができるツアー、実はあるんです。

    パリ発
    【4月30日限定】 大潮のモン・サン・ミッシェルへ行く2日間 ~どろんこウォーキング体験~ (1泊2日ホテル宿泊付き)

    この機会を見逃すことなく!

    モンサンミッシェルの対岸に泊るので、夜景も楽しめます!

     

     


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