-
日本でも、フランスでも流れているエールフランスの「France in the air〜フゥゥゥゥ〜♪」という楽しげなCM、耳にしたことがあるのではないでしょうか?
そのCMを作ったフランスの広告代理店、BETC社がこの度、新しいオフィスに引っ越したということで、新社屋の訪問をしてきました★
コンクリート打ちっぱなしプラス木と緑、という作りです。
が、なんとここは数年前は、この写真のように、荒れ果て、ストリート・アートのメッカとなっている場所でした。1931年に、商工会議所が小麦などの大倉庫として、このマガザン・ジェネロー (Les Magasins Genereaux)を作り、活発に使われていましたが、時代の経済変化に伴い廃れていき、2000年には完全に封鎖、それ以降捨て置かれた建物には、ストリート・アートや落書きが所狭しとされるようになりました。
私は、実際に、近づきがたいこの荒れ果てた状態も見たことがあるので、きれいに改装された今の状態は、感動★ものです!
改装は、「壊す」のではなく、元あるもの、残せるところを残しつつ、「建物の記憶を残す」改装だったそうです。
改装しても、建物の名前は変わらず、マガザン・ジェネローです。
建物の中、螺旋階段の中央に、最初に建物が作られたときのコンクリートの柱が残されています。コンクリートの中の鉄筋、また、コンクリートを固めるために木の枠で囲われていた木目も確認できます。
なんと、うらやましい!ビル内に社員用ジムが併設されています!休憩時間や就業後にちょっと筋トレできるんですね〜。
この日は日曜日だったので働いている人はいませんでしたが、オープンスペースの自由なオフィス♪ 席は決まっていないので、今日は1階で、明日は3階で働く、なんてこともできるそうです。
最上階は、テラスと緑あふれる屋上庭園です。ここ、ただの緑ではなく、食用のものがたくさん植えてあるとのこと!
どれどれ・・・?
見えますか?右側、いちごがなっています!そしてその隣の細い葉は、にんじん! 他にも、りんごの木もありました。社員は、自由に収穫して食べても良いそう。なんて素敵・・・。もぎたて野菜とフルーツのランチ♪
屋上庭園からの眺め。ウルク運河沿いです。このまま運河沿いを行くと、ヴィレット公園 (Parc de la Vilette)に入ります。このあたりはパリのお隣、パンタン(Pantin)市で、シャネルのラボや、エルメスの工房も引っ越してきていて、再開発がどんどん進んでいるエリアです。
マガザン・ジェネローの下のコンクリート敷きエリアに、細いラインが何本かありますが、ここには、細〜く芝生が植えてあるそうです。このラインは、昔、大倉庫だったころの運搬用レールの記憶を残す措置だそう。泣かせますね〜。
外装も、コンクリートでのっぺり、ではなく、懐かしい感じのレンガ細工を施してあえてノスタルジックに仕上げています。運河の反対側に見えるのは、フランス国鉄SNCFのテクニカルセンター。
下には夕方オープンするバーがあり、帰る前に同僚と1杯!
こんな素敵なオフィスで働いてみたいです〜★
地階は一般の人も入れるスペースで、近々、BIO(有機栽培)ショップや、イベントスペースも入居予定だそうです♪
BETC - Les Magasins Généraux
1 rue de l'ancien canal, 93500 Pantin
(桃)
エールフランスCM「France in the air〜♪」制作広告代理店の新社屋訪問★
2016-10-08
最新記事