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    パリのとっておき美術館


    2015-06-08

  • 芸術の都パリには、ルーブル美術館から小さな美術館まで無数のミュージアムが存在しますが、今回は凱旋門とエッフェル塔の中間に位置するパリ市立モード・服飾美術館、ガリエラ宮をご紹介します。

    美術館の入り口は、ピエールプルミエ・ドゥ・セルビー大通り。大きな木に囲まれた宮殿の一角に入り口があります。

    入り口を入ると、宮殿を囲む廊下の気品ある雰囲気に圧倒されます。こちらの建物は、1878年~1894年に建てられたのですが、静かな雰囲気の廊下を進むと、まるでその時代にやってきたような気分になります。

    こちらは美術館の入り口。大きなガラス張りの窓にまたまた圧倒!

    2009年~2013年までの4年間、500万ユーロもの費用をかけて改装をしていたこちらの美術館。今年の3月5日から8月24日まではランヴァン展が開催されています。

    日本ではどちらかというと鞄や香水のイメージが強いランヴァン。でも実は、創設者のジャンヌ・ランヴァンが娘のマルグリットのために作った洋服が注目を浴び発展したブランドなのです。当時のロゴマークには、彼女が娘に洋服を着せる様子が用いられ、注目の親子ブランドだったのでしょう。

    当美術館は、内部での撮影が禁止なので、残念ながら展示風景をご紹介できないのですが、黒のドレスシリーズから始まり、彼女が特にこだわった色であるブルーのドレス、スワロスフキーのビーズがふんだんに使われたドレスなど、どれも見ごたえのあるコレクションが楽しめます。コレクションの多くが1930年代にデザインされたものなのですが、全く古い感じがせず、むしろ現代でも新しく感じるようなラインが、いかにランヴァンが優れたデザイナーであったかを改めて認識させてくれます。ところどころに着物やアジア風の衣装を思わせるデザインもあり、絵画のみならず、服飾にもジャポニズムのブームを思わせる作品が興味を惹きます。

    また改装を終えた美術館内の鮮やかな天井画や、美しいモザイクの床も見逃せません。大きな美術館ではありませんが、展示品と建物は十分に見ごたえがあります。

    こちらの美術館でもう1つおススメなのが、建物の前に広がる公園。

    美術館同様、パリ市が管理をする公園で、のんびりベンチで読書をする人や、天気の良い日はピクニックやお昼寝をする姿も。訪れた日も朝の体操をする近所にお住まい?の方々がいました。こんな公園が近くにあるなんて羨ましい限りですね。

    公園の入り口は、美術館の入り口とは建物を挟んで反対側のプレジダント・ウィルソン通り、ちょうどパレ・ド・トーキョーの向かい側です。こちらの通りは水曜日と土曜日に朝市が立ち、ミシュランの星つきレストランのシェフも買いに来るカリスマ八百屋さんがあることでも有名です。美術館は10時開館なので、少し早めにきて朝市を見学するのも楽しいかもしれませんね。(鮎)

     

    ガリエラ宮・パリ市立モード服飾美術館

    開館時間 特別展開催時のみ 

    火曜日~日曜日10h00-18h00         

    木曜日は21h00まで。                  

    ※いずれもチケット売り場は1時間前に閉まります。

    休館日  月曜日・祝日・特別展の開催のない期間

    ジャンヌ・ランヴァン展 2015.08.24まで 入場料9ユーロ

     


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