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2015年6月25日、フランス全土でタクシードライバーの大規模なストライキがありました。
パリでは、シャルル・ド・ゴール空港、ペリフェリック(都市を環状に取り囲む都市高速道路)や空港までの高速道路で交通状況に影響が出ました。今回のストは、タクシードライバーがUBER(ウーバー:配車サービス会社)にお客さんを奪われていることを抗議するもの。
幹線道路でタイヤを燃やしたり、UBERの車に卵を投げつけるなどして、政府がUBERをより厳しく取り締まるよう求めました。ひどいところでは車をなぎ倒されたり、ガラスを割られたりしていたようです。朝の8時から10時ごろがピークで、タクシードライバーがタイヤを燃やして道路を封鎖していました。BFMTV(ビジネスニュースチャンネル)のYOU TUBE
UBERとは、スマートフォンのアプリを使って車を呼び、代金の支払いができるようにする仕組みになっていて、これまでのようにタクシーを電話で予約したり、支払いはその場でカードか現金でという作業がなくなり、便利なサービスです。
利用者はUBERにクレジットカード番号を登録し、スマホに専用アプリをダウンロードしておきます。
タクシーが必要なときはアプリを開いて地図をタップすれば、近くにいるUBERの契約ドライバーが駆け付けてくれる。料金はアプリで自動的に決済する仕組みなので、携帯ひとつあればお財布はいりません。
「従来のタクシーよりも早い」とうたい、しかも安いとなると、タクシーよりもUBERを利用するお客さんが増えてきています。シャルル・ド・ゴール空港にタクシーではない車(UBERやプライベートカーサービスの車)が立ち入ることができず、RERやバスなどの公共機関が空港へ行きたい人、空港から出たい人で大混雑しました。Le Mondeフランスのサイトによると、パリ市内は2800のタクシーがストに参加、70台の車が破損、7人の警察官が負傷したと報道しています。タクシーストライキは期限なし、と公表されていますが、ここ数日は落ち着いているようです。(SI)
タクシーストライキ、2015年6月25日 in PARIS
2015-06-25
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