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19世紀後半から20世紀にかけて文学人をはじめ当時のインテリたちを集めていたバー、レストラン「クロワズリードリラ」は、今でもハイカルなパリジャンたちをひきつけています。
この店の常連だった何人かを挙げるとすれば、エミール・ゾラ、ポール・セザンヌ、ボードレールをはじめ、モディリアー二、アンドレ・ブルトン、ピカソ、サルトル、オスカーワイルド、サムエル・ベケットなどそうそうたる顔ぶれです。仏文科の学生にはなじみの面々かもしれません。
一つの伝説ともいえるエピソードがあります。
20世紀初頭にクロワズリードリラはアメリカ知識人のあこがれの地になっていて、多くの文学人も訪れました。その中には、ヘミングウェイとフィッツジェラルドも入っており、フィッツジェラルドが「華麗なるギャツビー」の原稿をヘミングウェイに読ませたのはこのレストランのテラスだそうです。
歴史あふれるレストランは当時の雰囲気を残し、華麗なピアノバー、レストランとして今でも営業しています。
入口には、ピアノ。お客さんの顔を見ながらピアニストが即興で曲を弾く。日本人を見た彼は、すぐにアレンジした「さくら」と「ふるさと」を演奏してくれました。
料理の味も抜群。
オリエンタルな香りを感じさせる鴨のあげ餃子
ホタテを旬の野菜と。
絶妙な焼き加減に脱帽。
鶏肉のシュプレーヌは、鶏肉の中でももっともやわらかい部分。柔らかい肉と濃厚なクリームがよく合います。
赤いフルーツを洗ったミルフィーユは、抑え目の甘さとすっぱさが同居した絶品です。
「クロワズリーデリラ」は、文学賞も企画しています。毎年、すぐれた女性作家に送られる賞です。授賞式もこのレストランで行われます。
パリのよき古き時代を感じることのできる、おすすめの場所です。
171 Boulevard du Montparnasse, 75006 Paris
年中無休
12時から0時30 営業
渦
フランスの文壇バーレストラン クロワズリードリラ
2015-06-22
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