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    ルイ14世を辿ると。。。


    2013-02-13

  • フランス・ブルボン王朝の絶対主義を築き上げたルイ14世。太陽王としてしられ、フランスモードを築き上げた人といっても過言ではないかもしれません。ルイ14世の後の時代ではフランス語は文化人の中で流行し、19世紀にはドイツのノイシュバンシュタイン城を建てたルートヴィッヒ2世もルイ14世に憧れて、ベルサイユ宮殿に似たお城を作り、現在でもフランスモードは続いているのではないでしょうか。この偉大な王は生粋のフランス人ではありません。

    ルイ14世の父親はフランス生まれのルイ13世。ルイ13世の母親はイタリアの名門であるメディチ家出身の女性。ルイ14世の母親はスペイン生まれの王妃(アンヌ・ドーットリュッシュ)。アンヌドートリュッシュはフランス語で、オーストリアのアンヌ。ということで、彼女の母親は神聖ローマ帝国・ハプスブルク家の血を引く大公の娘。父親はフェリペ三世で、その元を辿ると、神聖ローマ帝国やポルトガル王女の子孫となります。さらにもとを辿ると、ブルゴーニュ公やネーデルラント(現在のベルギーとオランダ)を治めた王様もでてきたりと、もとを辿るとヨーロッパ王家のほぼ全ての名前があがってきます。ちなみにルイ14世の母親アンヌ・ドートリュッシュ(下記の絵)はフランスの小説家デュマの傑作『三銃士』のヒロインのモデルとなった人物です。

    フランス王家並びにフランスの歴史はヨーロッパの歴史でもあり、各国の王様と王妃の婚姻の歴史といえるかもしれません。そのため、ヴェルサイユ宮殿にも、フランス人のみではなく、各国の諸侯や王、王妃、大公が訪れた場所でもあります。ヴェルサイユ宮殿にはヨーロッパ王家の歴史も見え隠れしています。

    (葉木)


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