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フランス南西部ルルドは、人口2万人ほどの小さな町ですが、聖母マリアの出現と奇跡の泉で知られている、キリスト教カトリックの巡礼地です。
19世紀、ルルドに住む貧しい少女ベルナデットの前に、聖母マリアが度々出現します。聖母マリアのお告げによってベルナデットが触れた地から泉が沸きだし、その水を飲んだ人々が次々に病が治るという奇跡が起きました。また聖母のお告げで聖堂が建てられ、フランスのみならず世界中から奇跡を求める人々が集まるようになったそうです。
現在その泉がある洞窟にはマリア像が飾られています。泉自体に触れることはできませんが、皆洞窟の中で岩肌に触れ、各々祈っています。
夏の間、Processionと呼ばれる、とってもとっても神秘的なろうそく行列が毎晩聖堂前で行われます。どこにこんな大勢の人がいたんだろう・・と思うほど、昼間とは一変、多くの人がろうそくをもって行進に参加しています。
ゆっくり、ゆっくり、歩きます。
そして順番に聖堂前に戻ってきます。
夜のロザリオ聖堂前は、あたたかい光に包まれ、とても幻想的な雰囲気。
全員でアヴェマリアの合唱。本当に美しいひとときです。
ろうそくやろうそくにかぶせる笠は聖堂周辺で購入できますので、見学者もくろうそくを持って行列を見守ることができます。
ルルドはカトリックの聖地でもありますが、病気の人が真剣に奇跡を願って集まるところでもあります。観光地だと思ってパシャパシャ写真を撮ったりするような雰囲気ではなく、とにかくとにかく皆真剣。街には病気の人や障碍者の方も非常に多く見られます。
ご旅行を考えられている方はそのことをぜひご留意ください。
(秋)
ルルド 奇跡の泉 ろうそく行列
2015-05-13
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