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芸術の都パリに来たからには思いっきり極上の芸術に触れましょう!
今回はルーブルやオルセーなどの有名どころとは一味違う素敵な美術館たち(しかも無料!)をご紹介します。規模だけではなく扱うテーマやアーティストもさまざまなこれらの美術館。ぜひ足を運んであなたのお気に入りを見つけてください。
Musée d'Art Moderne de la Ville de Paris
(パリ市立近代美術館)
11, avenue du Président Wilson, Paris 16e
- Métro ⑨Iéna
20世紀の絵画や彫刻のコレクションは8000点以上にのぼります。パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって創始されたキュビスムからエコールドパリ(パリ派)、抽象絵画、ヌーヴォー・レアリスム…など20世紀芸術のいろいろな流れを鑑賞できます。パブロ・ピカソ、フアン・グリス、アンリ・マチス、ジョルジュ・ブラック、イヴ・クライン、藤田嗣治、等々をご堪能下さい。目の前にセーヌ川とエッフェル塔が広がる展望カフェもおすすめです。
Maison de Balzac
(バルザックの家)
47, rue Raynouard, Paris 16e
- Métro ⑥Passy
いわずと知れたフランスが誇る文豪、オノレ・ド・バルザックが暮らした家です。パリに現存する唯一の彼の家であり、バルザックはここで『人間喜劇』を執筆しました。解読困難なほど削除線や数多くの訂正が入った原稿や校正刷りは、バルザックの飽くなき仕事ぶりを伝えています。生き方そのものがクローズアップされることも多かったバルザック。小説そのままの人生を生きたといわれる彼の生涯についても垣間見ることができるバルザックファン必見の貴重なスポットです。
Musée Bourdelle
(ブールデル美術館)
16, rue Antoine Bourdelle, Paris 15e
- Métro ④⑥⑫⑬Montparnasse - Bienvenüe
フランスが誇る彫刻家アントワーヌ・ブールデルのアトリエ兼住居を改装して作られた美術館です。彼は19世紀を代表する彫刻家ロダンの共同制作者であり、友であり、またアルベルト・ジャコメッティ、ジェルメーヌ・リシエ、ヴィエイラ・ダ・シルヴァの師でもありました。シャンゼリゼ劇場の美術を担当したことでも知られる彼の500点以上にのぼる作品をぜひともゆっくりとご鑑賞ください。
Musée Carnavalet - Histoire de Paris
(カルナヴァレ美術館)
23, rue de Sévigné, Paris 3e
- Métro ①Saint-Paul ⑧Chemin Vert
元貴族の館をそのまま利用したこちらの美術館は、紀元前から現在までのパリの歴史を伝えます。コレクションは絵画や彫刻、家具、小物、建築、また版画や写真などのグラフィックアートなど多岐にわたり、ルイ15世、16世時代の調度品の数々、特にフランス革命にまつわる展示が充実ぶりは圧巻です。「パリで一番パリらしい美術館」といわれるこの美術館で存分にパリの歴史を感じ、そして思いを馳せてください。
Musée Cognacq-Jay
(コニャック・ジェイ美術館)
Hôtel Donon - 8, rue Elzévir, Paris 3e
- Métro ①Saint-Paul
パリの老舗デパート「サマリテーヌ」の創始者、エルネスト・コニャック夫妻が収集した美術品を展示しています。フラゴナール、ブーシェ、モーリスなどの絵画、家具、タペストリー、陶器や彫刻などすべてが18世紀の優美なコレクションです。この時代のみならず、これだけの豪華なコレクションしたエルネスト・コニャックという人物像にも必ず興味を惹かれることでしょう。
Petit Palais, Musée des Beaux Arts de la Ville de Paris
(プティ・パレ美術館)
Avenue Winston Churchill, Paris 8e
- Métro ①⑬Champs-Elysées - Clemenceau
この美術館は、1900年パリ万博の際に美術展示場として建設され、その優美で華麗な建物そのものが芸術作品といわれています。コレクションは、ブロンズ彫刻や古代陶磁器をはじめ、中世やルネサンスの美術工芸品、フランドルやオランダ絵画、タペストリー、古文書など驚くほどの充実ぶりです。19世紀を代表する画家、ドラクロワ、モネ、シスレー、ルノアール、ロートレック、クールベなどの絵画も必見です。古代から20世紀に至るまでの壮大な美術史を堪能したあとは、中庭に面した美しい回廊のカフェにもぜひ訪れてください。
Maison de Victor Hugo
(ヴィクトル・ユゴー記念館)
Hôtel de Rohan-Guéménée - 6, place des Vosges, Paris 4e
- Métro ①Bastille
1832年からの16年間、文豪ヴィクトル・ユゴーが家族とともに暮らした家です。彼はここで「レ・ミゼラブル」の大部分を執筆しました。愛人ジュリエット・ドルーエのために設えた中国風のサロンも見ごたえがあります。フランス文学に欠くことができない偉大な詩人であり作家であった彼の生涯を想像しつつ、この家でユゴーの世界観を感じてください。また、館内には1万冊以上を有する図書館もあります。予約をすればどなたでも利用できますのでユゴーファンのみならずとも訪れたい場所です。
Musée de la Vie Romantique
(ロマンティック美術館)
16, rue Chaptal, Paris 9e
- Métro ②⑫Pigall
19世紀の画家、アリィ・シェフェールの邸宅だった建物が美術館になりました。そしてここはかつて文豪ヴィクトル・ユゴー、作家のジョルジュ・サンド、画家のドラクロワ、そして作曲家ショパンらが語らい合ったロマン派の芸術家ゆかりの場所でもあります。館内では彼らの暮らしぶりを感じてください。またここの庭園には素敵なカフェ(3月~10月限定)がある事でも知られています。パリの真ん中にいながら、自然に囲まれた気持ちの良いカフェでしばし時の流れを忘れて過ごすのも素敵ですね。
Musée de l'Air et de l'Espace
(ル・ブルジェ航空宇宙博物館)
Aéroport de Paris - Le Bourget - BP 173 93352 Le Bourget Cedex
- Métro ⑦Gare de l'Est - Bus 350/Métro ⑦La Courneuve - Bus 152
航空、宇宙開発ファン必見です!!現存する最古の航空博物館であり、150機以上の原型の航空機を展示、また超音速旅客機゜コンコルド゜を2機所有する唯一の博物館でもあります。1900年以前のパイオニアたちの飛行船時代から、航空の始まり、第一次・第二次世界大戦、そして2つの大戦を経ての今日の航空機、軍用機、そして宇宙ロケットとまさに人類の航空の歴史がそこにあります。間近に見る実機は迫力そのものです。
ご紹介したすべての美術館、博物館の常設展は入場無料です。いずれもわざわざ足を運ぶ価値のあるものばかりですが、ふと時間が空いたときに気軽に立ち寄れるのもいいですね。パリで芸術三昧、ぜひどうそ。
※特別展への入場はほとんどの美術館で有料ですのでご注意下さい。
(魚)
無料で楽しもう!パリの美術館☆
2014-12-07
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