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パリ8区のモンソー公園近くに「セルニュスキ美術館」があります。
この美術館は、フランスではギメ美術館に次いで2番目に大きな東洋美術館です。
19世紀の銀行家アンリ・セルニュスキ伯爵の邸宅だった建物で、彼が世界周遊の旅に出た時に収集した膨大なコレクションが常時展示されています。
東京・目黒の蟠竜寺から運んできた巨大な阿弥陀如来像があったり、そのコレクションは圧巻です。
現在こちらでは、「Le Japon au fil des saisons」という特別展が開かれています。
江戸時代の日本画を通じて、人と自然の関係を見ることができます。
作品数は60点あまり。
展示会のタイトル通り、絵画に描かれている花や動物、風景からその時の季節を感じることが出来ます。
掛軸や屏風というのもまた日本らしくて素敵ですね。
富士山の絵の前では、小さな子供たちがデッサンしていました。
よく見るとこの絵は2枚で1枚の絵になっているんですね。
ここを訪れるまでこの美術館の存在を知りませんでしたが、思いのほかたくさんのフランス人が来ていたのには驚きでした。
真剣に見入っている姿を見て、なんだかうれしくなりました。
Musée Cernuschi
7 avenue Velasquez 75008 Paris
特別展「Le Japon au fil des saisons」
2015年1月11日まで
(福)
セルニュスキ美術館の日本画展
2014-11-19
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