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パリでは、メトロや広場などで路上パフォーマンスをする人たちが多くいます。
大きなメトロの駅では複数人のパフォーマーが演奏していたり、広場では全身をシルバーや金色に塗りたくった貴族扮する彫刻のようなパフォーマーを見かけたりしますね。個人的に、パフォーマンスは一方的に見せるものよりも、歌や音楽のように音を出すものや、マジック的なオーディエンスも一緒に楽しめるものが好きです。
それにしても、お腹が出ていてなおかつジーパンを履いたおじさんがアコーディオンを軽快に演奏していたり、ビーサンにミニスカワンピース女子(音楽専攻なのでしょうか)がバイオリンを演奏する様子などを見かけると、音楽の幅広さに本当に感心してしまいます。
気軽に音楽を楽しむ文化が根付いている、パリならではですよね。
さて、そんな芸術の都パリに、フランスで一番稼いでいるといっても過言ではないパフォーマーがいるのです。
そのパフォーマーは、モンマルトル、サクレクール寺院の大階段のふもとで、背番号10、Iya Traoreと書かれたユニフォームを着てサッカーボールを操る青年なのです!
↑お天気が良いと見晴らしが良いですね。
マイケルジャクソンをバックミュージックに、約1メートル四方のスペースでリフティングしたり、ボールを頭に乗せながら服を脱いだり、隣の電柱によじ登ったりと、筋肉モリモリの身体でパフォーマンスします。
サクレクールのすぐ隣のレストランで働く料理人を夫に持つ友達いわく、彼は数年ここでパフォーマンスをしているのだとか。(Youtubeでチェックしてみたら、4年前にアップされたものもあったので、少なくともそれぐらいからやっているのでしょうね…。)
「はじめのころはボールを何度も落としてたけど、日に日に上手になってくよ~!」とも。確かに私も去年の12月に見て以来だったのですが、今回は2つほど新技が組み込まれていました!!
きっと毎日練習を積み重ね、披露を兼ねて実践を繰り返しながら新技を作っていくのだろうな…と彼のパフォーマンスを見ながらしみじみとしてしまいました。
彼のそんな姿勢に胸を打たれ、元気をもらえた瞬間でした~!
パフォーマンス後に駆け寄る人々を見ていると、女性よりも男性の方が圧倒的に多かったのが印象的でした。サッカーボールをあんなに自由に操れるとなると、男性からの人気の方が高いのでしょうか。
あまりの人の多さに、「観光客が絶えず訪れるこのサクレクールでパフォーマンスするなんてやるな~。パリ、いやフランスで一番稼いでんじゃないの!?この人、ちゃんとdéclarationしてるの!?」と他人の懐が気になってしまって仕方ない、横しまな考えを抱いてしまったのでした。
(SI)
新しい観光名所?! パリ、いやフランスで一番稼ぐ路上パフォーマー
2014-08-21
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