特バスレポート「ソムリエと行くサンセールツアー」、その2 みゅうパリ ブログ記事ページ

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    特バスレポート「ソムリエと行くサンセールツアー」、その2


    2014-06-12

  • サンセールに到着しました。小高い丘は、一面のぶどう畑になっています。気持ちいいですね。「ぶどうは斜面に植えられます。特に南向きの斜面は、太陽の光が当たりやすいので、良質な畑になります。」

    さて、今回試飲をしたのは、ミッシェル・ジラールさんが家族でやっているワインセラーです。この老舗ワインセラーは、親子代々ずっと続けられていて、その歴史は200年にもなるそうです。

    セラーにはいってすぐに目に入るのは、壁側に高く詰まれた樽。その奥にはステンレス製の熟成タンクが並んでいます。

    「ステンレスで熟成すると、ぶどうの持っているクリアな味がそのままワインのなかに保存されます。サンセールのワインは、クリアーで、シンプル、酸味を楽しむフルーティーなワインですから、そのすっきりとした酸味を保存するためにも、ステンレスで熟成することが多いですね。

    一方、老舗のワインメーカーは、樽を使います。そうすると、ぶどうの持っている酸味に、今度は樽がもつ木の香りが混じってより複雑、奥深い味わいになっていきます。焼き鳥屋さんでも、同じたれを創業当時からずっとつかっているなどというお店がありますね。何か知らないが、それを使わないとうちの味にならない、などといって。それと同じで、先祖代々つかっている樽をつかって熟成させてこそうちのワインになる。

    このように、家族でやっているワインセラーでも、熟成のタンクにヴァリエーションをつけることによって、さまざまな味わいの違うワインをつくっているのですね。」

    なるほど。さすが、ソムリエです。セラーにはいっただけでそこまでわかってしまうのですね。

    サンセールワインは、ソヴィニョン・ブランという白いぶどう品種を使っています。サンセールの地質は大きく分けて、2つに分かれています。

    石灰質:ふくよかなワインになります。

    シレックス(火打石):クリアなワインになります。

    この異なる地質で取れたぶどうを混ぜ合わせることで、バランスの取れたサンセールワインを造ります。

    サンセールのロゼ、赤をまず試飲し、そして、白を試飲しました。

    においをかぐと、ハーブをかすかに感じます。ステンレスで熟成させたもの、樽で熟成させたもの。テイスティングしてみると、ぜんぜん違います。わかりやすい説明もあるので、ワインがどんどん好きになりますね。

     

    その3に続く

    みゅうのソムリエツアー第二弾!

    パリ発
    【7月27日限定】 ソムリエガイドと行くシャンパン街道祭りとワインの歴史探訪 ~ヴィクスのクラテル~

     

    (渦)


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