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ブログタイトルそのままですが。
かつてのブログでもお知らせしたように、
現在フランスでは、外出規制措置がとられています。
フランス、2020年10月30日(金)からまた外出制限が始まります。
ただし、生活必需品を買うためにスーパーマーケットなどに行くのは許されています。
外出するときは、ちゃんと証明書をつくって、携帯すればOK。
そうしないと、警察のコントロールに会った時に罰金扱いとなります。
さて、先日食べ物がなくなってしまって、急遽スーパーマーケットに行ってきました。(かなりものぐさ。。。)
(カジノ、というのはスーパーの名前。決して、賭け事をする場所ではありません)
スーパーマーケットに入ったら、何やら、いくつかの戸棚では、テープが貼られていて、購入不可になってる商品がありました。
実は、この外出制限中は、大きなスーパーマーケットでは売ってはいけない商品というものが指定されているんです。
それが、
本やDVD
おもちゃ
服
花
テーブル用品
電化製品
家具
宝石
化粧品
(その後、いくつかの商品が販売可能になったり、日にちに規則が変わっています。。。)
これらの商品がある棚は、スーパーマーケットでは販売禁止となっています。
目の前に商品があるのに、販売禁止。
一体どういうこと?
これには、こんな背景がありました。
********
まず、外出制限措置がとられるにあたって、レストランやバーなどは、閉鎖を強いられました。
しかし、閉鎖を強いられた店舗はそれだけではなく、「生活必需品ではない商品」を販売している店も、閉鎖を強いられたのです。
例えば、花。
生活に色どりを添えてくれる花。しかし、花がなくても、人は死にません。
じゃあ、花屋は、閉鎖。
おもちゃ。
なくても、死なない。
じゃあ、おもちゃ屋、閉鎖。
このようにして、町じゅうの、花屋、おもちゃ屋、本屋、服屋、が閉鎖を強いられています。
もちろん反論は強いです。
本が「生活必需品でないもの」は、誰が決めた?
「人はパンのみにて生きるにあらず」と聖書にもあるではないか!
ニュースでは、今まで心を込めて育ててきたチューリップを大量に破棄せざるえない園芸家の苦々しい顔が映っていたり。
一方で、食料品や、薬を売るお店は、営業続けることができます。
だって、食料や、薬は、ないと死んでしまいます。
じゃあ、営業継続OK。
かなりおおざっぱな説明ですが、こういうことです。
ここで問題になります。
食料品や、薬を売ると同時に、本やDVD、おもちゃ、服、花も売っている巨大スーパーマーケットはどうなるの?
食料品や、薬を売っているので、営業可能です。
しかし、閉鎖を強要された商店街の店主たちは反論します。
「本やDVD、おもちゃ、服、花のような、「生活必需品でないもの」の販売は不可といって小さな商店は閉鎖しているのに、なぜスーパーマーケットはそれらの商品を売り続けることができるわけ?おかしくない?」
理屈は通っていますね。
そこで、政府が出した苦肉の策が、スーパーマーケットでも、「生活必需品でないもの」の販売は不可。
それが、目の前の棚に並んでいるにもかかわらず、買うことができない、という状況です。
非常に奇妙な状態ですよね。
販売禁止されたスーパーマーケットの棚。。。
大型スーパーにとっては、商品を仕分けして、倉庫に戻すことや、売り場を仕分けて、テープを張って販売不可にする作業にも、労力とお金がかかるわけで。。。
そこで政府は、ネットで注文すれば、購入は可能という、逃げ道を用意しました。
その結果、ネット注文したお客さんに関しては、街の本屋でも、花屋でも、おもちゃ屋でも商品の引き渡しは可能ということになりました。
ですから、花屋も本屋もネット注文した人をうけいれるために、結局店は開いているという。。。
この状況で、すべての人が満足いく解決策はないですが、政府の外出制限、あまり成功していないような。。。
様々な問題の中をフランスは進んでいます。
渦
外出規制中、スーパーで販売が禁止されている商品があるってご存じですか?
2020-11-16
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