バルビゾン、ガンヌの旅館 みゅうパリ ブログ記事ページ

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    バルビゾン、ガンヌの旅館


    2020-08-24

  • 先日に引き続き、バルビゾンにあるガンヌの旅館を紹介します。

    バルビゾンのほかのブログこちら:

    バルビゾン派の代表的画家、ミレーが愛したバルビゾン村

    画家のミレーが住んだ村、バルビゾン村

     

    バルビゾン村の目抜き通り、村の入り口あたりにある大きな屋敷。

    ここは、現在バルビゾン画家の美術館、となっていますが、かつては「ガンヌの旅館」といって、バルビゾンに滞在する画家たちが宿泊できる旅館でした。

    現在、コロナによる入場制限がかかっており、数人毎しか入場できません。

     

     

    ミレーも、バルビゾンの家に滞在を決めるまでは、この旅館に一時泊まっていたそうです。

    ここが、地階にある食堂。

    画家たちがここで食事したんですね。

     

    食堂にある棚の扉は、だまし絵になっています!

     

    旅館の一角は、なぜか食料品屋になっています。

    調べてみると、もともとここは、ガンヌ夫妻がバルビゾン村の人々のために開いた食料品屋だったそうです。

    陳列された商品を見てみると、コーヒー、ワイン、油、チーズなんかを売っていたのだと分かりますね。

     

    それから、バルビゾンの森に絵画を描きに来る画家がちらほら現れて、旅館をやってほしいというリクエストがあり、旅館になったそうです。

    バルビゾン派の画家たちの名が知れてくると、物好きがバルビゾンにやってきて泊まったりして、なかなか繁盛したそうです。

     

    二階に行く階段は、バルビゾン派の画家の名前で装飾されています。

    Jean-Francois Millet(ジャン=フランソワ・ミレー)の名前もありますね。

     

    二階部分は、共同寝室になっていて、むき出しの壁には、いろいろといたずら書き(?)がしてあります。

    画家たちが泊まった際、雨天のため森に絵をかきに行けなかった際は、部屋の壁に描いたのではないか、と言われています。

    なぜ壁に?中学校の修学旅行じゃないんだから!

    と思ってしまいますが、今では観光資源になっているので結果オーライ?!

     

    2階部分は、バルビゾンで活躍した画家たちの作品が展示されています。

    ルソー、ミレーの作品などもあるので、バルビゾンを研究したいという方は必見かもしれません。

     

    ただ、バルビゾンの画家たちが何に感動したか?

    確かめるには、やはり、森に行かないとわかりません。

    バルビゾンの森、かつて画家がインスピレーションを受けた場所。

    ココがすごかった!

    別の機会に森も紹介しますね。

     

    Musée départemental des peintres de Barbizon

    77630 Barbizon

    Auberge Ganne (exposition permanente)

    92 Grande rue

    Tél : 01 60 66 22 27


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