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    フランス滞在中にMADE IN FRANCEの靴を買う!


    2020-03-30

  • 2020年3月現在、フランスではコロナウイルスのため外出制限中。仕事は、テレワーク。生活に必要最低限の外出しか認められず、食料品の買い物にいくとしても、政府発行の証明書を印刷(あるいは手書き)していかなければ、罰金という。。。
    罰金額は、135EUR=15000円ほど。
    繰り返し処分は、罰金が20万円近くまであがってしまうという、そういう状況です。

    テレビのニュースをみても、外出して病気になると、医療機関の負担になるから、どうか家にいてください、と何度もうったえられ。。。

    そんな時に限って、フランスパリでは晴天続き。まあ、世の中そんなものなのかもしれません。

    さて、家にこもりっきりの毎日ですが、この外出制限が解けたら、こんなこと、やってみたらどうかとおもい、今回はショッピングの話題。

    フランス滞在中に、普段では買わないような値の張るものを買おうか、と考えている方もいらっしゃるとおもいます。

    ある一定以上の値段(175,01ユーロを超えたもの)であれば、免税もあるので、ちょうどいいですね。

    もちろん、何を買おうが個人の自由ですが、「くつ」なんてどうでしょう?帰国してからも、ずっと使えるものですし、大切に使えば、一生ものになるかも?


    そして、もしフランスにいらっしゃるのであれば、ぜひ、MADE IN FRANCEを買われてはいかがでしょうか?

    紹介するのは、フランスの職人さんが作る、MADE IN FRANCEの高級革靴「PARABOOT(パラブーツ)」です。

    もともとは登山靴を作っていた老舗で、1908年までさかのぼことができるそうです。PARABOOTとブランド名が変わったのは、1927年で、アマゾンの港「Para」パラ、から輸入したゴムを使って、ブーツを作ったので、「Paraboot」と命名されました。

    パラブーツの靴の特徴は、「グッドイヤー」製法 、あるいは「 ノルヴェージャン 」製法です。どちらも、非常に手のかかる製法です。

    単純化して、説明してみます。(説明へたなので、もっと知りたい人は、ご自身でしらべてください!)

    靴を分解すると、単純に言えば、アッパー(靴を上から見たときに見える部分)と中底(履いた時に、足の裏に当たる部分)と地面に当たるソール部分があります。

    かなり強引な言い方しますが、要は、靴は、その3つをくっつけることで完成します。

    それをどうやってくっつけるか、によって、靴の耐久性や価格が決まります。

    一番簡単なのは、アッパー、中底、プラスティックのソールを接着剤で貼付けることです。職人技が不要で、早く作れるので、安価です。しかし、使い捨ての靴です。

    あるいは、もうちょっと手の込んでいるものだと、この三つを縫い付ける製法があります。縫い付けるにも、大きく2通りあります。

    一つ目が、三つをそのまま縫い付ける方法で、マッケイ式製法といいます。
    軽いくつになるのが特徴です。おろしたてでも履きやすいです。しかし、ソール交換の際は、すべてがバラバラになってしまうので、もう一度、すべて縫い付けるので、アッパー、中底が痛みます。

    もう一つが、「グッドイヤー」製法 あるいは「 ノルヴェージャン 」製法といって、ソールを縫うにあたって、「ウェルト」というソールと中底の間にもう一つ皮を挟みます。

    アッパーと中底をウェルトに縫う。
    そして、ウェルトとソールを縫う。
    結果として、アッパー/中底とソールがくっつく、という2段階なわけです。

    作業工程も複雑なため、熟練した職人が必要な靴です。よって、それなりに高級靴になります。

    そして、ウェルトが入っているぶん、重量のあるがっちりした靴になります。その代わり、丈夫で、さらに、ソール交換が簡単です。

    ソールはウェルトにしかくっついていないので、ウェルトとソールをつないだ縫糸をきり、新しいソールをまたウェルトに縫い付けるだけなので、アッパーと中底を傷つけることなく、ソール交換ができるのです。

    パラブーツの靴は、ほぼすべて「グッドイヤー」製法 あるいは「ノルヴェージャン 」製法です。全体的に、重く、どっしりとした見た目なので、好みがわかれるところです。

    価格は、5万円ほどから。

    一番人気のモデルは、このチロリアンスタイルの「ミカエル」。「ノルヴェージャン 」製法なので、ソールがかなりがっちりです。


    チロリアンスタイルというのは、アルプスのチロル地方の傾斜が多い場所で履かれていた靴。もともと、草原で働く牧童たちに愛用されていたモデルです。丈夫で、防水性に優れているデザインです。

    すごくほしいです。

    同じデザインで、ウサギの毛を使ったものもあります。
    かなりおしゃれ!こういうのを履きこなせる人間にいつかなりたい。けれども、これは防水性に優れているのだろうか?

    こちらは、パラブーツ定番ブーツのアヴォリアーズ。かなりごついですが、かっこいい。けど、試着(ちゃっかり!)すると、結構なかは細くできています。
    街中で注意してみると、フランス人女性でも結構履いている人います。

    ロングスカートにごつめのパラブーツでアクセントつけてはいかがでしょうか(などと、調子をこいてみる)。

    しかし、5万円以上の靴は、私にとって、かなり高額で、手が出せないでいます。

    しかし、たとえ約3年ごとに1.5万円ぐらいかけてソール交換をして、30年はけるのなら、毎年1万円の靴を履きつぶすよりは、最終的に安上がりだな、、、っておもったり。まあ、定期的にお手入れをしなければいけないですがね。

    フランス人にも人気があって、足元みると、「あ、Paraboot!」と気づく時もあります。こんど、「いい靴はいてますねー」、と声をかけてみようかしら。

    ルーブル近くにParabootのショップがあるので、ぜひ観光ついでにのぞかれてみては?

    Boutique Paraboot Paris Saint-Honoré
    304 Rue Saint-Honoré, 75001 Paris
    01 44 50 52 67


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