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フランスで活躍した日本人画家レオナール・フジタ(藤田嗣治)の晩年に手がけた最後の大作、フレスコ画や内部装飾で知られる、フジタ礼拝堂(1965-1966年)。レオナール・フジタと、最後の妻君代さんがここに埋葬されています。 ここランスはフジタにとって日本に継ぐ第二の故郷なのです。
フジタは自身が手掛ける最後の制作として、この礼拝堂のフレスコ画製作に励みました。フレスコ画とはイタリア語でフレッシュ(fresh)=新鮮という意味。漆喰を壁に塗り、その壁が乾かないうちに絵の具で直接壁に描いていく手法。
この礼拝堂制作時、フジタはすでに80歳を超えていました。なんとたった3ヶ月で全てのフレスコ画を描きあげたそうです。礼拝堂が完成した2年後、1968年にフジタは亡くなりました。
フジタが描くキリストの生誕。 フジタらしい淡い色ですよね。
こちらは最後の晩餐のシーン。 この最後の晩餐の絵の下に、フジタは眠っております。
この絵はフジタらしい、ランスらしいシーン。聖母が収穫したブドウを手に持っています。しかもワイン樽に座っている!奥に小さく見えるのは世界遺産ランス大聖堂。この土地ならではの作品ですね。
とても小さな礼拝堂ですが、フジタが全身全霊のかけて築いた渾身の作品。ランスまで来たらぜひのぞいてみたいところの1つです。
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パリ発
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日本人画家レオナール・フジタが手掛けた礼拝堂
2019-09-24
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