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魚のおいしい日本で生まれ育った人間にとって、海外暮らしで恋しいものといえば海産類。マルシェへ行っても、なかなか活きの良い魚を見つけることは難しく、目が充血した魚が高額で売られていたり。日頃のい海産物への想いを胸に、南西フランスの漁港、セートを訪ねました!
モンペリエから30KMほど南西に走ったところにある町、セート。ここは料理界では有名な、地中海最大の本マグロ漁の漁港でもあり、海洋学校などもある、まさに海の聖地!2年に1度開催される水上槍合戦が繰り広げられる水路には、マグロ漁の船が何隻も泊まっていました。
今回、この街でぜひマグロを食べたい~!と思っていたのですが、諸事情により、滞在時間は睡眠時間を入れて14時間。夕食のレストランも予め用意されていたので、街の屋内市場の魚屋にあるマグロを見つめることしかできず涙。
他にもこの魚、分かりますか?
答えはアンコウ。フランス語ではLotteで、こんな感じで売られているのをよく目にします。日本では、あまり家庭では食べない魚ですが、こちらでは、レストランでも家庭でも、お目にかかることが少なくない魚です。わが家でもオリーブオイルでサッと火を通して食べるのですが、プリップリでおいしい~。ただし、ここフランスでもいいお値段。
次の街への移動時間が迫っているので、今回は鮮魚はおあずけ。その代わりに、地元のガイドさんがセートの名物料理ティエルのお店を紹介してくれました!
ティエルとは、簡単に説明すると、タコのトマトソース煮が、タルトの中に入っているもの。フランスっぽくない味だと思ったら、古くはイタリアからセートにやってきた移民たちのレシピだとか。
小さいサイズは2.8€から。私はパリまで持って帰りたかったので、箱入りにしてもらえる4人分サイズを購入しました。
生地はバターではなく、オリーブオイルを使っているので、見かけより重たくなく、タコとトマトソースの味が、なんとも懐かしさを感じるのでした。この土地へ訪れる方には、ぜひ試していただきたいセートのソウルフード。
TIELLES SOPHIE CIANNI & CO
19 Grand rue Mario Roustan
34200 SETEこちらは、セートの高台からの日没。海に見えるのは、牡蠣の養殖所。地中海で牡蠣!? 実は料理界では注目の素材。次回に続きます★(鮎)
南仏セート★逃したマグロの代わりに見つけた名物
2019-06-08
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