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パリの好きな場所に再訪するのもいいけど、パリから一足伸ばして、郊外観光をしてみたい、そんな人に絶対おすすめの場所。サンジェルマンアンレー!
サンジェルマンアンレーは、パリ中心地から、RER A線でパリ中心地から約20~30分ほどの場所にあります。
現地スタッフが教えるサンジェルマンアンレーのおすすめ観光スポット その1はこちら
今回は、サンジェルマンアンレー観光ブログ第2弾
おすすめ観光スポット その2 :パリ、サントシャペルのモデルとなった礼拝堂
今回紹介するのは、サンジェルマンアンレー城の中に併設された礼拝堂です。
ステンドグラスで有名なパリのサントシャペル。実は、そのモデルになったのが、このサンジェルマンアンレーの礼拝堂なのです。
ステンドグラスで有名なパリのサントシャペルのブログはこちら
サンジェルマンアンレーの礼拝堂は、1235年から1239年にかけて、通称「聖ルイ」と呼ばれるルイ9世によって作られました。パリの有名なサントシャペル(聖なる礼拝堂、という意味)は、サンジェルマンアンレーの礼拝堂をモデルにして、1248年に作られました。
サンジェルマンアンレーの礼拝堂が、その後作られるこことになる礼拝堂のプロトタイプとなったのです。
サンジェルマンアンレーの礼拝堂は、長さ27m、幅11m、高さは16mにまで及びます。
正面には、直径10mにもなるバラ窓がありますが、現在は残念ながら開口部分が埋められてしまっています。
これは、16世紀にフランス国王フランソワ1世が中世のお城を壊し、ルネサンス様式の宮殿を建築した際に埋められてしまったものです。
写真のように、礼拝堂部分が城の一部として組み込まれています。
この礼拝堂は、1230年代フランスで生まれ、その後ヨーロッパ全体に拡大していった様式であるゴシック・レイヨナン(gothique rayonnant)の代表例といわれています。
建物は、高さを強調し、天に向かって伸びるような姿をしていますが、これは、天にいる神に少しでも近づこうという願いがこめられています。
壁一面をすべてガラスにして、日の光を最大限に堂内に取り入れようと構造されていますが、これは、「神=光」という考えがあるためです。教会内にいかに、光を取り入れるか、は当時の建築家が最も重視していた要素のひとつなんです。
よって、12世紀から始まるゴシック建築でも、建築年が後になればなるほど、聖堂内の中が明るい、という建築技術の進歩を感じることができます。ゴシック時代に立てられた大聖堂にはいったら、建築年と、中の明るさをチェックすると、また、違った面白さがありますよ。
周りをガラスで囲まれているのに、なぜ、重たい屋根を支えられるの?
この質問は、重要です!
高さも誇る礼拝堂は、聖堂全体を支えるために、建築材である切石の中に、鉄筋がはいっています。これをいれることで、重たい屋根を支えることが可能になりました。
パリのサントシャペルのモデルとなり、ゴシック・レイヨナンの代表的な例である礼拝堂。サンジェルマンアンレーの必見ポイントの一つです。
礼拝堂は、サンジェルマンアンレー城の内部からアクセス可能です。サンジェルマンアンレー城は、通常入場無料、しかし、特別企画展中は有料になりますのでご注意ください。
(渦)
現地スタッフが教えるサンジェルマンアンレーのおすすめ観光スポット その2 礼拝堂
2019-04-01
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