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祖国を遠く離れて恋しくなるのは、言葉と食事。
フランスの地方都市、レンヌ(モンサンの近く)にはじめて語学留学したとき、フランス語もぜんぜん分からず、日本語をしゃべる友達もいなく、とてもしんどかったことを思い出します。
思う存分言葉を話すということの大切さが身にしみてわかりました。
さらにつらいのが、日本で日常的に食べていた日本食が食べられなくなってしまったこと。
はじめの数ヶ月はスパゲッティー、サンドウィッチでいいですが、そのうち、天丼、牛丼、カレーライス、ラーメン(身体に悪いものばっかり。。。)の禁断症状がでてきまして、、、
グリルのうえに上カルビを置いて、「ジィュー」という音がなり、もくもくとたつ煙。そのうち、息苦しくなり、がばっとおきたら、夢だった、という経験もあります。
一年もたつと、このような「毒」が体から抜けていって、日本食なしでも大丈夫になりますが、この解毒の時期はつらかった。。。
一方、パリで働くようになったら、こんどは、カレーライス、ラーメンなど日常的に日本食が食べられる環境にまだ逆戻りしてしまって。。。
また、中毒になりつつあります。
さて、そんな、日本食の禁断症状がでている十数年前の僕にぜひ教えたいレシピをご紹介します。料理は「重曹 油そば」。
日本のラーメンが海外在住でも、簡単にできてしまいます!
ヨーロッパは、スパゲティーの乾麺はどこでも売っているのですが、いわゆる中華麺が売っていないんですよ。
そこで、スパゲティーの乾麺を重曹を入れてゆでます。そうすると、なんと!「中華麺の味にかわる!」のです。
麺が確保できたら、今度はスープなんですが、ラーメン屋さんはスープが命って言うくらい、大事なものです。しかし、スープ作りに何時間もかけてられないですよね。
そこで、「油そば」を作ります。
スープのないラーメン、「油そば」って御存知でしょうか。
私の高校が有楽町線の江戸川橋にありまして、その近くに、油そばの専門店があったんです。
この油そばが究極に美味しくて、日本に帰国した際は、貴重な時間をさいてでもいっているお店の1つです。
東京麺珍亭本舗鶴巻町店東京都新宿区早稲田鶴巻町565高校では野球部で、練習帰り、ここで大盛りをたべて、家に帰って夕食をさらに食べる、という信じられない生活をしていたんですが、今食べるときは、普通盛りも多いくらい、という軟弱ぶり。
脱線しまくっていますが、油そばの元は、結構簡単に作れます!
もちろん、大好きな麺珍亭の味には遠く及ばないとしても、自分的には及第点の味です。
それではレシピ*を紹介します。
*ヨーロッパの地方都市のアジアン食材店でも手に入るもので作っています。
スープ
しょうゆ 大さじx1
お酢 大さじx1(お好みでもっと入れてもよい)
砂糖 小さじx2
ごま油 大さじx1
オイスターソース 大さじx1
鶏がらスープの素 小さじx2
ラー油(あれば)お好みで
ラー油がない場合は、唐辛子ペーストなどのチリソースで代用麺
スパゲティー 乾麺 100g/1人(ゆで時間8分程度の太さ、あるいはそれ以上。細い麺は中華麺ぽさがすくなく、あまりおすすめではない)
重曹 大さじx1(フランスでは、BICARBONATEといいます。普通にスーパーに売っています)
塩 少々(ゆでる時用)トッピング
長ネギ
豚バラ肉(予め表面を焼いて、煮て、薄切り。チャーシューの代わり)作り方:
1)あらかじめスープの材料をお皿に混ぜ合わせておきます。多少すっぱすぎるくらいお酢をいれると、おいしいです。
2)スパゲティーをゆで始めます。沸騰した水に、塩と重曹を入れてスパゲティーを入れます。
通常よりも泡立ち、吹きこぼれるので、大き目のおなべでゆでるとキッチンが汚れません。
3)記載されたゆで時間だけゆで、味見。「中華麺!っぽい」、という感動を味わいましょう。個人的には、中華麺っぽさをだすために、ちょっと長めにゆでるのがすきです。
4)ざるにあげて、お皿に盛ります。
5)トッピングをして、出来上がり。
食べる前に良く混ぜてください。混ぜてからお酢、ラー油などをいれると、どんどん麺がさめますので、ガッツリと前もって入れておくのがいいです。
ヨーロッパの家庭で気軽にできる「日本食、重曹油そば」です。
ヨーロッパ在住で日本食に飢えているかた、ぜひ作ってみてください。
渦
海外在住でも日本の味を!本格ラーメンがつくれる!? 重曹 油そばの作り方
2019-02-11
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