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現在パリのピカソ美術館では、制作80周年を記念して『ゲルニカ展』が開催されています。
『ゲルニカ Guernica 』とは、マドリッドソフィア王妃芸術センター貯蔵で、スペイン共和国政府から依頼され1937年パリ万博のスペイン館用の壁画として描いた、ピカソの代表作のひとつ。この『ゲルニカ展』はソフィア王妃芸術センターの協賛により実現しました。
この作品はスペイン内戦中、フランコ将軍を支援するナチス・ドイツによる1937年ゲルニカ爆撃をテーマとした作品。ソフィア王妃芸術センターではゲルニカは一切写真撮影禁止ですが、このパリピカソ美術館ではフラッシュをたかなければ写真撮影OKです。レプリカといえども迫力あるゲルニカを間近で見られるなんて、大変貴重な機会です!
ゲルニカ無差別空襲は1937年4月26日。パリではその2日後28日に写真や証言などが報道されはじめ、ピカソはそこでゲルニカに起きた悲劇を知ります。その3日後である5月1日、ピカソはこのゲルニカの製作にとりかかりました。
ゲルニカ空襲時、ピカソのゲルニカ作品発表時にスペイン国内でどのようにゲルニカが報道されていたか、当時のスペインの新聞記事が展示されていてとても読み応えがあります。スペイン側の視点、フランス側の視点、両方からのアプローチがおもしろい。
これはピカソによるゲルニカのラフ画。
写真家ドラ・マールによる製作工程を撮った写真。ピカソは初期段階人間のこぶしを描いていますが完成作品にはそれがありません。様々な葛藤と戦いながらゲルニカへの想いをこめて製作したのが伝わってきます。
ピカソのゲルニカ製作を隣で見守ってきたドラ・マールの写真が、この展覧会で一番印象に残っています。
ピカソ美術館のゲルニカ展は、7月29日までの期間限定展覧会です。
[みゅう]パリ 美術コラム 『籐椅子の静物画』パブロ・ピカソ
ピカソが最後の12年間を過ごした小さな田舎町、南仏なのに、雪のムージャン(Mougins)♪
ピカソ美術館 Musée Picasso
5 Rue de Thorigny, 75003 Paris火-金 : 10h30 – 18h
土、日、祝日 : 9h30 -18h00入場料大人 : 12,50 €
マドリッド発
マドリッドの散策とプラド美術館をたっぷり楽しもう! マドリッド午前ウォーキング (ソフィア王妃芸術センター入場券付きもあり)(城)
ピカソ美術館でゲルニカ展開催中 《~7月29日まで》
2018-05-15
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