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    学生に愛されるエコの街 グルノーブル


    2017-05-04

  • 往年の映画ファンなら、  フランシス レイの 甘い音楽に乗って、 スキーヤーがアルプスの山を滑っていくシーンで 有名な クロード ルルーシュ監督の=白い恋人たち= を覚えていることでしょう。  舞台となったのが  1968年 冬季オリンピック開催地、 グルノーブル


    町のシンボルと言えるのが、  1934年創業の観光ロープウエイ。   ブラジルのリオデジャネイロ、南アフリカのケープタウンに次ぐ古さ、  現在では 機種が改良され、 BULLE ( シャボン玉 ) と呼ばれる6人乗りのキャビンが市街地と 海抜476m のバスチード城砦を結んでいます。

     

    料金は往復 8,20 ユーロ。   扉の開閉は自動、 イゼール川を見下ろしながら、 高台まで ゆっくりとそれでも一気に上がっていき、 時折 微かな横揺れを伴い、 ちょっぴりスリル感を味わえます。
    高台からは 眼下に標高差 260m の グルノーブルの町並み、 そして
    アルプスの山々のパノラマが広がって思わず 見惚れてしまいます。
    ロープウエイは 深夜まで営業しているので 夜景を楽しむことも可能です。

     

     

     

    ちなみに夜景の一際輝いている部分はグルノーブルのスタジアムで、 サッカーの試合が行われていました。

     

     

    さて、 天気が良い日には、 麓から バスチード城砦まで ハイキングを楽しんでみましょう。約2,8km、  上り 1時間、  下りが30分と お手ごろ。   観光客ばかりでなく、 地元の人々の憩いのコースでもあります。  爽やかな汗をかいた後、 広がるパノラマとアルプスの眺望を思う存分、 楽しんでください。   案内板も分かりやすく、 また 健脚の方には 距離、 時間を短縮
    できる 階段利用もお勧めです。  かなり 急な階段で怖いですが。

     

     

    パリから TGV で 約 3時間。四方を山に囲まれ、 冬は寒さが厳しく、 夏は気温が上がる 典型的な盆地。エコの街として、 サイクリング道路が伸び、 また 市民の足はもっぱらトラム。

     

    新しい側面も近年、 町の顔として見せています。駅から続く広場を 向かいの建物から眺めると、 400m トラックのように、 トラムの軌道が楕円状に敷かれ、印象的な光景です。  時には、 盆地の地形が災いしてか、 周辺の都市の工場地帯のばい煙や車の排気ガスが風に乗り 山を越え、 視界が遮られるほどの スモッグが長期間発生することもあり、 悩みの種と言えましょう。

     

     

    旧市街には、 作家のスタンダールが通った カフェ  la table ronde があり、  学生の町らしく、 若者で賑わっています。  さらには古代遺跡から近代キリスト教文化に至るまでを 興味深く展示する musée de l anicien eveche grenoble も地元の人に勧められ訪ねてみたところ、 正解でした。  一見の価値あり。

     

    グルノーブルは 意外にも 市街地は ほぼ平坦で、 急な傾斜部分、 そして続く山々はすでに別の町。大学の広大なキャンバス、 緑の広がり。 豊かな自然環境。 そして充実したカリキュラム。グルノーブルと 周辺の都市ばかりでなく、 各地から 多くの学生が集まってきます。  フランスの学生に愛される 住みやすさ ナンバー1 の街。 それが グルノーブルです。

     

     


     (  香  )


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