『国王崩御!Le roi est mort !』 特別展覧展**ベルサイユ宮殿で開催中** みゅうパリ ブログ記事ページ

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    『国王崩御!Le roi est mort !』 特別展覧展**ベルサイユ宮殿で開催中**


    2016-02-10

  • 1715年9月15日、ベルサイユ宮殿で崩御したルイ14世の没後300年を記念した特別展覧会『国王崩御!Le roi est mort !』が、現在ベルサイユ宮殿で開催中です。

    豪華絢爛なベルサイユ宮殿の雰囲気から一転、この特別展覧は、床は黒いじゅうたんが敷きつめられ、全部屋は黒と白のベールに覆われ、重々しい宮廷音楽が流れています。厳かで思わず息の詰まる空間、、、

     


    ルイ14世は父の死後、幼くしてフランス国王に即位し、72年もの在位期間はまさにフランス史上最長!フランス絶対王政の絶頂期を築いた唯一無二の存在です。その太陽王ルイ14世の崩御時の国葬に関する歴史的資料、絵画、美術品などが一挙に公開されています。

     

    ルイ14世は8月10日に病気の兆候が現れ、8月15日にはベルサイユ宮殿の自室のベットに運ばれます。からだはだんだんと弱っていくにも関わらず、ルイ14世は自分の生活を一切変えず、ミサ、大臣たちとの打ち合わせ、謁見など、王としての仕事をこなしました。危篤期間は3週間にも及んだそうです。家族とのお別れ、貴族たちとのお別れ、家臣とのお別れ、愛人たちとのお別れをし、近親者たちにかこまれてベルサイユ宮殿の寝室で静かに亡くなりました。死因は糖尿病による壊疽といわれています。

     

    幼い頃のルイ14世肖像画

     

    当時の儀式に倣い、亡くなった翌日王のからだは解剖されます。王の心臓は2つに分けられ、ハーブなどの香りをつけて1つは鉛の箱、もう1つは金の箱に収められます。その際からだを切るのに使われた器具などや、からだをいれるのに使われていた器なども展示されていました。王の棺は9月2日から9日までの8日間国民にも一般公開され、その後、ベルサイユ宮殿からまで、遺体が埋葬されるサン・ドニ大聖堂まで、夜な夜な遺体を運ぶ葬列が行われました。

     

    こちらはアンリ4世が亡くなったときの亡き顔マスク。当時は亡くなった人の顔の型をとる習性があったそうです。

     

    暗い部屋で死にまつわる話ばかりを読んでいたので、なんだかすっかり気分が暗くなってしまいましたが、外にでたら2月なのに美しい快晴でなんとか気分が晴れました!

     

     

    『国王崩御! Le roi est mort !』
    ベルサイユ宮殿 Château de Versailles
    ***『国王崩御!』特別展覧展は2016年2月21日(日)まで開催中***

    フランス王家の国葬にまつわる伝統や儀式に焦点を当てた珍しい展覧会です。

    パリからの[みゅう]ベルサイユ宮殿半日観光ツアーでベルサイユ宮殿のすばらしさを体験できます!

     

    (城)


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