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パリの東駅から電車で約1時間半、イルドフランス地方にプロヴァンという中世の趣を残した町があります。2001年より世界遺産にも登録されています。
プロヴァンは、12世紀より行われたシャンパーニュの大市で発展した都市です。
シルクロードを通って最後はイタリア商人の手に渡った香辛料、絹織物、宝石などの東洋の奢侈品と、北欧で生産された羊毛、毛皮などがシャンパーニュ地方の大市が設定された日に世界中から集まりました。
東洋と西洋がちょうど交わる交差点であったシャンパーニュ地方の諸都市は、商業都市として栄えます。
その一つがプロヴァンで、12世紀当時の領主は、その大市の日に限り免税を行い、商業のプロモーションを行ったのです。
今ではそのシャンパーニュの大市を再現するために中世祭りが毎年行われています。
6月13日、14日はプロヴァンで中世祭りが行われていました。
国鉄の駅からお祭りがやっている町の中心までは、約10分ほど。
今年で32回目になるプロヴァンの中世祭りは、12世紀より行われたシャンパーニュの大市を現代に再現しています。
プロヴァンの中世祭りは、当時の活気そのものです。
まず、祭りを開催する関係者は皆中世の格好をしています。
お祭りの入場料は10ユーロですが、中世の格好をした参加者は、4,5ユーロになります。
実は、コスプレ好きが結構いるフランス人は、この日とばかり、とっておきの衣装を身に着け、堂々とお祭りに参加し、その場を盛り上げておりました。
お祭りで出されていたものは、
食べ物を売る屋台。豚の丸焼きの屋台など。美味しいにおいが漂います。
武器屋。ドラゴンクエストの世界に入ったようです。
「おっちゃん、ちょっとそこの剣見してくんな」
アクセサリーショップ:皮の製品がたくさん。皮の匂いが素晴らしく心地いい。
町の中心を歩く人の約半分がコスプレをしているので、本当に中世の町に迷い込んだようです。
中世のコスプレを売るお店もありますので、その場で中世風の格好に着替えることも可能。
電車一本で行ける、異次元を味わえるお祭りです。
入場料金:
一日券10 €
二日券14 €
中世の衣装を着た参加者は、
一日券4.5 €
二日券5 €
12歳以下は無料
(渦)
プロヴァンの中世祭り
2015-06-15
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