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2013年9月より、大修復に入っていたサモトラケのニケが、ついにルーブルのダリュの階段に戻ってきました。
サモトラケのニケは、ヘレニズム彫刻の傑作で、それ以前のギリシャ彫刻に比べ、躍動感が強調されています。サモトラケ島の海戦での勝利を感謝して奉納された彫刻は、ギリシャ神話勝利の女神、「ニケ」を表現しています。
最も美しいといわれるパロス島の大理石によって彫られた彫刻と、ロードス島の灰色の大理石に彫られた船型の台座は、美しいコントラストを示しています。しかし、長年の汚れによってその色にくすみがありました。
今回の大修復によって、その汚れは取り除かれ、所蔵庫で眠っていたいくつかの断片も付け加えられ、より完全な姿(といっても、まだかけている部分は多いのですが)で見ることができます。
まず、驚くのは、その光るような白さです。勝利の女神は、純白の女神だったことがわかります。
以前の写真とくらべると、作品自体の汚れがおちているので、ここまで白くなっています。
かつては、コンクリートでできた台が置かれていましたが、歴史的な検証からこの台座は不適切と判断され、今では外されています。
美しくよみがえったサモトラケのニケを、ガイドつきのツアーでぜひご鑑賞ください。
パリ発
はじめてのルーブル美術館観光(渦)
サモトラケのニケがついにルーブルに復活!
2014-07-21
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