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トラベルカード(定期券)の勧め
~ブダペスト公共交通利用のしおり~
ハンガリーのブダペストオフィスから こんにちは!今日はブダペスト市内交通について書きたいと思います。
個人旅行の方々、そして団体旅行の自由時間にブダペスト市内を散策する方々、いずれも普通の乗車券(SINGLE TICKET = VONALJEGY/以下1回券と表記)を購入するか、24時間トラベルカード(以下24時間券と表記)他の短期滞在用定期券を購入するか悩まれる事もあるでしょう。
普通の乗車券は、英訳名からわかる通り、距離に関わらず1回の乗車しか使えませんが(地下鉄は乗り換え利用可能)、350フォリント(約1.1ユーロ)します。
さて24時間券の料金は1650フォリントです。つまり1回券4枚より高く5枚より安いのです。
もし確実に4枚しか使わない、という事でなければ24時間券を買った方がお得です。チケットの残数を気にする必要もなく、乗車時にいちいちチケットを有効化する必要もありません(乗り物によりますが乗車券の有効化にはパンチを入れるタイプと印字させるタイプがあります)。
そして約3日間有効な72時間券(72時間トラベルカード)や7日券(7日)に至っては、言わずもがなですね。
さてそんなチケットも正しい使い方をしないと、違反として罰金を取られる可能性が非常に高いです。
まず始めに、購入時のポイントを説明したいと思います。
24時間券と72時間券は、使用開始の日付と時間を指定して購入します。7日券も日付は指定します。ですから前売り券の様に、使用前日などに購入する事も可能です。
前売りとして購入した場合は、あとで使用開始日時を間違えないようご注意ください。
購入する際には顔写真入りの身分証明書(普通はパスポートでしょう)を提示します。そしてその身分証明書の番号が券にも印字されます。
つまりハンガリー人や在住者なら身分証明書や学生証、旅行者ならパスポートなどと紐付けされて有効となります。
窓口ではハンガリーの通貨フォリントまたはカードでの支払いが可能です。
=正しい使い方=
各トラベルカードを使用する際に最も大切な事は、購入時に窓口で提示して、購入した券に紐付けられた身分証明書も携行する必要があるという事です。なぜなら検札係員は券だけではなく券に紐付けされた身分証明書の提示を求める権限を持っているからです。
これは定期券の第三者への譲渡を禁止するためです。
罰金はその場で現金で8000フォリント、後払いの場合16000フォリントです。
各トラベルカードの料金から考えるとかなり高額の罰金です。購入したチケットだけではなく、提示した身分証明書を忘れずに携行して乗車しましょう!
担当:Tk
上記本文中の料金は、全て2019年1月1日現在のものです。
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=インフォーメーション=
料金(2019年1月1日現在)
24時間トラベルカード 1650フォリント
72時間トラベルカード 4150フォリント
7日間トラベルカード 4950フォリント
有効期限
24時間=購入時に指定し記載された使用開始日時から24時間
72時間=購入時に指定し記載された使用開始日時から72時間
7日間=購入時に指定し記載された使用開始日の0時から7日目の24時まで+2時間(つまり8日目の午前2時まで)
料金に含まれるサービス
ブダペスト行政区内
公共路線バスと路面電車 番号1-99、101-299
公共路線トロリーバス(全線)
地下鉄1、2、3、4号線
郊外電車HEV、H5、H6、H7、H8、H9
MAV-START(ハンガリー国鉄)の市内部分(各列車の表示を要確認)
ハンガリー国内路線バスVOLANの指定路線の指定範囲部分(要確認)
ドナウ川定期航路D14(チェペル島渡し船)
ドナウ川定期航路D11、D12(就労日のみ/週末や祝日は別料金)
備考:
1)ブダペスト登山鉄道は路面電車60番になり料金に含まれます。
2)HEVの各路線(H7を除く)はブダペスト行政区分の外は別料金が発生します。乗車前に窓口で市外部分用のチケットを別途購入する必要があります。その際に必ず有効な定期券をご提示下さい。
3)王宮の丘ケーブルカーとヤーノシュ山のリフトはブダペスト交通公社運営ですが、チケットシステムは独立した別料金です。
4)前売り(前購入)する場合の期限は特に無く、半年前に特定の日時の24時間トラベルカードを購入可能ですが、有効期限が翌年に掛かる場合のみ、30日前購入という制限がかかります。つまり24時間トラベルカードなら2019年12月31日0時以降有効になるもの、72時間トラベルカードなら2019年12月29日0時以降有効になるもの、7日間トラベルカードなら2019年12月25日以降に有効になるものは、それぞれの有効期限開始日の30日前からのみ購入可能という制限がかかります。
トラベルカード(定期券)の勧め
2019-01-21
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