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世界遺産地区でもあるパリのシテ島に位置するコンシェルジュリーにて、現在『マリー・アントワネット、イメージの変容』展が開催されています。
コンシェルジュリーは元々王宮の一部。後に牢獄として使われ、多くの王族、貴族、革命家たちが収容された場所でもありますが、フランス王妃マリー・アントワネットもその一人。マリー・アントワネットはここコンシェルジュリーの独房で最後を過ごし、その後断頭台の露と消えました。マリー・アントワネットの波乱の人生の全貌に迫る『マリー・アントワネット、イメージの変容』展、いまパリで一番話題の企画展のひとつです!同じく現在ルーブル美術館で開催中のレオナルド・ダヴィンチ展と同じくらい、すごい混雑でした!
栄光の時代のマリー・アントワネットの肖像画。この煌びやかで美しい女性が、最後はギロチン台に登るとは、まったく想像できませんね。
マリー・アントワネットはすべての流行の最先端。彼女がなす髪型、服装、遊びなどがフランス中の女性陣をとりこにしていきました。
マリー・アントワネットは、時代を超え、現代の女性の象徴としても数々の映画、ドラマ、小説で描かれてきました。彼女を題材とした作品が展示されています。『ベルサイユのばら』もありました!!
『ベルサイユのばら』はフランス語に訳されて販売され、フランスでも大人気の漫画です。
ベルばらにも登場する、王妃の首飾りのレプリカ。私はこの首飾りのレプリカは、ブルトゥイユ城、そしてモンテ・クリスト城でそれぞれ見たことがありますが、レプリカはたくさんあるのでしょうか。。
栄光の時代から一転、コンシェルジュリーの独房に幽閉されていた際マリー・アントワネットが身に着けていたとされる服や小物が展示されています。服は布一枚、、小物も質素で最低限のものばかりです。
コンシェルジュリーに幽閉されている間、マリー・アントワネットは複数の手紙を書いたとされていますが、これが最後に書いた手紙。義妹エリザベート宛です。一部読みにくくなっているため、別途清書されたものが準備されていました。残念ながらこの手紙はエリザベートのもとには届かなかったといわれています。
ギロチン台に向かうマリー・アントワネットを描いた絵。背筋をのばし、きちんと前を向いて自分の運命に背を向けない姿勢は最後までフランス王妃の品格を保ったままだったのでしょう。
企画展のあとは、通常のコンシェルジュリー見学も可能です。マリー・アントワネットが過ごした独房も見学が可能ですよ。
マリー・アントワネットの波乱の人生の全貌に迫る企画展、必見です!
コンシェルジュリー Conciergerie
『マリー・アントワネット、イメージの変容』展 MARIE-ANTOINETTE, MÉTAMORPHOSES D’UNE IMAGE
2019年10月16日から2020年1月26日まで
(城)
『マリー・アントワネット、イメージの変容』展開催中 2019年10月16日から1月26日まで
2019-11-19
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