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22.70キロメートルの長さを誇るアレッチ氷河は通常のスイス観光の場合はユングフラウヨッホの展望台から眺めることになっていますが、実は最もアレッチ氷河の氷河らしい姿が見えるのはその反対側のアレッチ地方からです。アレッチ地方(アレッチアリーナとも呼ぶ)はRiederalp, BettmeralpとFiescheralpというローヌ谷の高地に広がるする山岳リゾートのことを示しています。各リゾートに展望台はあり、そこから堪能できるアレッチ氷河は其々で、一泊して最低でも二日間滞在したい場所です。というのも穴場のハイキング天国でもあります。
今回は一日のお勧めハイキングと観光ルートを紹介したいと思います。出発地点はFieschです。Fieschには新しいゴンドラ乗り場が鉄道駅と同じ建物になっているので便利です。以前はロープウェイだったので待ち時間は結構あったのですが、今は常に動いているゴンドラなのですぐ乗れて、10分で途中駅のFiescheralpに着きます。
チケットはアレッチ地方全体、一日有効なハイキングチケット(55フラン)がお勧めです。麓のFiesch-Bettmeralp-Morel間の電車も乗れます。Fiescheralpに着いたら、展望台のEggishornへのロープウェイの乗り場にはこんな列が。。。残念ですが、Eggishornは諦めて次の目的地Bettmeralpへ。
FiescheralpからBettmeralpまでは1時間強で、上の写真やビデオにあるように歩きやすい平たい道です。Bettmeralpに着く前に下りますが、きつい下りではありません。写真と動画では見えないのですが、歩く道の半分以上はマッターホルンが真正面に見えます。Bettmeralp村の様相です。平和ですね。Bettmeralpの教会はビュー付きです。
Bettmeralpでの散策を楽しんだらゴンドラで展望台であるBettmerhornへ。こちらもゴンドラなので待ち時間なしで、10分くらいで頂点に着きます。やはりゴンドラはロープウェイの大きなキャビンほど乗る人も少ないので安心して乗れます。上について、展望台まで歩いて2分でこんな素晴らしい風景が楽しめます。
Bettmerhornだけはパノラマレストランがあるのでそこでランチお勧めです。真ん中の窓の左側に見える尖っている山はマッターホルンです。
ランチ後にハイキングの続きです。もちろんハイキングはもう勘弁な方はそのままゴンドラでBettemeralpに降りて、村の反対側にあるBettentalまでのロープウェイに乗って帰ることはできます。Fiesch同様にBettentalには鉄道駅はあって、AndermattやZermatt行きの電車が止まります。ハイキングはRiederalpの展望台であるMoosfluhとHohfluhを経由してRiederalpに下るコースです。全体で3時間くらいです。難しいハイキングではありませんが、最初の部分(Bettmerhorn-Moosfluh)はきつい下りなので体力が必要です。膝に大変な反面は真ん前がマッターホルン、左にアレッチ氷河といった喜ばしい風景が続きます。余談ですが、これはBettmerhornにある標識です。スイスのハイキングの標識は黄色、或いは赤白のマークのある黄色ですが、こちらは珍し青色です。青色の標識は氷河トレッキングやクライミングを含む山岳ルートです。1時間強歩いたらMoosfluhです。Riederalpに降りるゴンドラもあるのでお疲れの方でそこで終ることもできます。
ハイキングは続きます。ここからはマッターホルンは見えますが、氷河は段々と消えていきます。30分強歩いたら今日の最後の展望台です。Hohfluhです。そこからRiederalpに降りるチェアーリフトの乗り場があります。7月の中旬から8月に中旬までといった短い間しか運行されません。Riederalpまで後もう少しです。まず経由するのはRiederfurkaです。奥に見える建物はVilla Casselです。Pronaturaという自然保護財団の持ち物でインフォメーションセンターです。Riederalpは見えてきました。後もう少しです!Riederalpから麓のMorelに戻るには二つの方法があります。一つはRiederalp村の真ん中にあるRiederalp Mitteからの大きなキャビンのロープウェイか村の西側にあるRiederalp Westから出ているゴンドラです。やはりここも時間は気にしなくてもいいというゴンドラお勧めします。
その日はMorelまで降りて、電車に乗り換えてZermattに移動もできますが、やはりRiederalpでは一泊して頂きたい山の村です。BettmeralpとFiescheralpもそうですが、Riederalpはソリン車乗り入れ禁止のカーフリーリゾートで、アルプスの清らかな空気や静かな環境が保たれています。
ヨーロッパアルプス最長の氷河、アレッチ氷河の地へ
2020-08-08
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