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オーストリア産のワインを飲まれたことはありますか。
最近では日本でも取り扱いのあるお店が増えてきましたが、フランスやイタリアワインと比べてると、やはりまだまだメジャーとは言えないかと思います。そんなオーストリア産ワインですが、40の品種(白26品種、赤14品種)が公的に認可されていて、作付総面積46,500ヘクタールのうちの2/3が白品種になります。
今回はそんなオーストリアワインの中で、首都ウィーンという世界的にも稀な市街地で栽培醸造される『ヴィーナー・ゲミシュター・サッツ(Wiener Gemischter Satz)』をご紹介します。
異なる多種のブドウがひとつのブドウ畑に隣り合って植えられ、時期を見極めて同時期に収穫、そして醸造する混植混醸農法となります。混植するぶどう品種の個性よりもテロワールの違いがよく表われると言われており、ワインの味の方向性を決める際は、その畑の各品種の作付け面積によってコントロールされています。
ヴィーナー・ゲミシュター・サッツDAC(原産地呼称)の法規制では、「少なくとも3つの白品種が一つのブドウ畑に一緒に植えられ、その畑はヴィーナー・ゲミシュター・サッツの畑として登記されていなければならない。また、最も使用比率の高いブドウ品種は50%を超えてはならず、また3つ目の比率の品種は少なくとも10%は占めていなくてならない。畑名表示のないワインは辛口でなければならず、また明らかな木樽香があってもいけない。」等、厳格な規制があります。
そんなウィーンのワインですが、現在は主にウィーン市の郊外に畑が広がっています。しかし、中世後期には現在の旧市街、つまり街の中心部にてワイン栽培が行われていました。そして、今でもそんな街の中心部にてワイン栽培が行われている場所があります!こちらは、旧市街の南側、Schwarzenbergplatzの一郭にあるワイン畑です。
ベートベンが1817年に住んでいた家を利用したホイリゲを営んでいるMayer am Pfarrplatzのワイン畑となります。
Mayer am Pfarrplatz マイヤー・アム・プファープラッツ
住所:Pfarrplatz 2, 1190 Wien
営業時間:月~木曜 16 – 24時
金~日・祝日 12時からみゅうウィーン N
ウィーンの白ワイン ヴィーナー・ゲミシュター・サッツ
2020-07-14
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