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ルシュタットと言えば、その美しい景観で有名。世界中から多くの観光客が訪れるオーストリアの名所です。
ハルシュタットの美しい景観も魅力ですが、歴史ある岩塩坑も魅力ある観光名所です。ハルシュタット岩塩坑の歴史は、数千年前にまで遡ります。
紀元前5000年頃から既にハルシュタットには人が住んでいました。ハルシュタットは塩で栄えた村で、ケルト語で、『ハル』は塩、ドイツ語で『シュタット』は場所を意味します。
先史時代の塩の採鉱は、紀元前800年~400年頃に、黄金期を迎えました。いわゆる、ハルシュタット時代と呼ばれている時代です。
当時の採鉱の人達は、200メートルくらいの深さまで坑道を手動で掘り、少しずつ、岩塩 - "白い黄金" を採鉱したそうです。
中世には岩塩は『白い黄金』と呼ばれるほど価値があり、ハプスブルグ家はハルシュタットを直轄地として、手厚く保護したそうです。世界最古の岩塩坑を、現在、ガイドツアーで見学ができます。
岩塩坑に行くには、ハルシュタットのラーン地区にあるケーブルカー乗り場へ行きます。
チケットオフィスでチケットを購入後、まずはケーブルカーに乗ります。往復ケーブルカー乗車券付きで、1人 EUR 30,- です。ケーブルカーは約15分に1本で運行しています。
ケーブルカーに乗っている時間は実際、数分ですが、並びますので、時間に余裕を持ってスケジュールを組んで頂くことをお勧めします。
ケーブルカーを降りて、階段を上がると、展望台に続きます。
展望台に架かる橋。ハルシュタット湖を上から眺めるのもまた格別です。お天気が悪くて、霧がかかっているハルシュタット湖も、仲々の眺めです。
さて、岩塩坑まで約20分~25分歩きます。軽いハイキングのようです。
やっと岩塩坑の入り口が見えてきました。
1グループ最大60人まで入ることができました。入った後は、岩塩坑の作業服に着替えます。着替えると言っても、自分が着ている服の上から作業服を着るだけです。手荷物はここで預けることができます。
私は、大きな学生グループと一緒でした。ツアーは英語とドイツ語で行われました。案内してくれるガイドさんの英語はとても上手で聞き取りやすかったです。
さて、準備はここまで。いよいよ岩塩坑の入り口に向かいます。
岩塩坑入り口に到着です。
線路の間を歩くように言われました。
みるみるうちに天井がどんどん低くなり、暗くなっていきます。
岩塩坑の観光は仲々興味深かったです。実際にどうやって塩を採集していたのか、昔の塩の価値など面白いです。実際に岩塩も味見できます。
でも、最大のハイライトは、何と言っても、2回ある滑り台です。元々作業員が坑道を降りる際に使っていたという滑り台は、周囲が薄暗く、先の様子があまり見えないため怖さも倍増。スリル満点です。
2回目は、巨大滑り台!なんと、64メートルの長さの滑り台です。木製の滑り台は滑り心地も特別な感じでした。滑っている時に写真が撮影されます。余裕のある方は、是非、いい顔&いいポーズを!ガイドツアーの後、1枚5ユーロで写真を購入することができます。
1人か2人1組で滑ります。股を広げて座ります。私は、2人1組になって、前に座りました。足を広げすぎると、滑ってる時に怪我しますので、注意が必要です。一歩間違うと怪我に繫がりますので、ガイドさんの案内をよく聞くことが必要です。どうしても怖いという人は、横の階段から降りることもできます。
最後は、昔のままのトロッコ列車にまたがり、岩塩坑から出ます。このトロッコ列車が結構なスピード。天井も低くスリル満点で楽しいです。
岩塩坑の外に出ました。これでガイドツアーは終了です。
乗ったのは、こんなトロッコ列車です。
岩塩坑の観光が終わった頃には、霧も晴れ、青空が広がっていました。
岩塩坑に行った後は、是非、Rudolfsturm という展望台の所にあるレストランでのお食事をお勧めします!
最高の景色をご覧頂きながらのお食事!でも、料金はそこまで高くないです!
ハルシュタットで岩塩坑、昼食、観光をお楽しみ頂く場合は、終日の滞在が必要です。その他、ハイキングコースなども充実しています。個人旅行で時間にゆとりのある方は、是非、ハルシュタットをゆったり満喫下さい!
ハルシュタット岩塩鉱 (Salzwelten Hallstatt)
2017年営業期間 4月1日~11月26日
ホームページ https://www.salzwelten.at/en/hallstatt/
レストラン Rudolfsturm
ホームページ http://www.rudolfsturmhallstatt.at/index.php?view=&lng=en
みゅうウィーン
岩塩坑 & 絶景レストランでハルシュタット満喫
2017-11-04
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